”働かざるもの食うべからず”
この言葉は、古い言葉で、現在には適当な言葉とは、私には思えません。
良い意味でとれば、問題はないのですが、とかく悪いほうに使われます。例えば身体障害者、精神障害者など、働きたくとも働けない人をいじめたり、病気の人をいじめたりするときに使われますし、他の意味で言っても、こういう人たちはこのことばで傷ついているのです。こういう人は働けないことを大変気にしている人が多いのです。
時代とともに使用することが適当でなくなる言葉もあると思います。
有名な小説家が、現在は言葉が自由に使えないので、文筆活動をやめるといって、インターネット上だけで小説を発表していたりしました。また、TVタレントのたけしさんなどは毒舌がうりものなので放送禁止用語を逆に連発したりしています。現在は”言葉狩り”(禁止用語)が多くて困るとも言われています。
しかし、それにより立場を悪くされたり、傷つけられたりしている人がいる以上、禁止するのはあたりまえのことです。立場を悪くするどころか、基本的人権への加害や、生命にまで影響します。これらの人は(禁止用語反対の人は)配慮がたりないだけの人です。
自由というのは、制限された中の自由であって、無限の自由などは存在しません。したがって、”働くもの食うべからず”などということばは、いちいち内容を説明しなければならない様な言葉であり、使用しないほうが良い言葉と思います。