共産党の専従の方に対し、十分給料が支払われていない現状があるようですが、私達一般の者からみると、財政が豊かと聞いているので、どうしてそういうことが起きるのか不思議に思います。まあ一般の人には分からない台所事情と思いますが、私が民青にいた30年前にも専従の方が車も買えない為、バイクで何時間もかけて遠くまで「赤旗」の配達をしていた事を思い出しました。
政党助成金を受け取らない事も、共産党の持つ清廉潔白性から理解できない事もないのですが、共産党が受け取らない分を他政党で分配しているなら、受け取らないなどばかばかしいことと思います。
人の性格で、真面目にはくそ真面目、正直にもバカ正直という言葉があるように、度が過ぎればバカにもされるし、損をする事もあるというわけで、道徳的であることは価値のある大切な事であっても、世の中を生きていくにはこの程度までは社会から許容される、非難されない範囲というのがあるのですから、政党助成金を受け取らない共産党の姿勢には、融通の利かない頑固さを感じますね。
ある人からこんな話を聞きました。学校の卒業式で国家斉唱の時、来賓である共産党員は起立もしなかったそうです。なにもそこまでかたくなな態度をとらなくても、起立だけして歌わなければいいのですから、そのくらいの融通性があってもよいのにと思いました。そういうところが、いまだに共産党が一般社会から、なんとなく疎まれる原因になっているのではないでしょうかね。
選挙のたびに共産党は大量の候補者をたてますが、その多くは落選します。国政の選挙であれば供託金その他に多くの資金が使われるでしょうが、そんな資金に財政が使われて、専従党員の方の生活が十分保障されないなど、共産党のやっていることは、結果的に搾取する資本主義的経営と大差がないようになってしまうではないですか。
私の実家も、私が20代、民青に関わってしまったことでしがらみができ、30年たった今もカンパ活動に協力する羽目になっています。どう希望的観測をしても政権政党にはなれない政党で、多くは落選するような選挙資金に使われることは、カンパの協力者としては不本意なことでもありますが、それよりもまず専従党員の方の十分な生活が保証される事が第一義ではないでしょうか。
共産党は一部識者から、唯我独尊的と半ばバカにされた評価を受けますが、唯我独尊的な気持ちで自己満足し、童話にある「裸の王様」の話のようになっては困ります。