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「世界観の問題>龍の騎士さんへ

2002/1/16 J.D.

 龍の騎士さんの投稿「ミドリさんへ―唯物論について」を読ませてもらいました。一瞬、私自身が書いたのだと錯覚してしまうような内容だったので、非常に驚いています。ただ、二つほど分からないところがあるのでお尋ねします。

 一つ目は、「民青(ないし共産党)にタダモノ論的な傾向がいまだにのこっているのは残念ながら事実だとおもいます」という記述に関してです。これは、以前よりだいぶマシになってきたが、それでもまだタダモノ論的傾向が残っている、という意味でしょうか。私なんかの感覚では、タダモノ論的傾向にますます拍車がかかっている、という感じがしています。
 試しに党幹部でも国会議員の先生でもいいから、「国家とは何ですか?」とか「国家はなぜ上部構造なのですか?」とかきいてみてください。面白い答え(あるいは答えになっていない答え)がかえってくるはずです。これは、タダモノ論では国家や政治(=対象化された意志の過程)を扱うことがまったくできないからです。
 かつてマルクス、エンゲルスは、フーリエやオーエンのことを「空想的」といって批判しましたが、これは、革命の対象である資本主義社会を何ら分析していなかったからです。資本主義社会とは何かを知らずして、革命が起こせるか、というわけです。ところが今の日本共産党は、奪取の対象である国家権力とは何かということをまったくつかんでいません。何か分からないモノをどうして奪うことができるでしょうか。これではマルクスやエンゲルスに「空想的」と批判されてもしかたがないでしょう。
 話がそれてしまいましたが、おそらく龍の騎士さんは、150年も前にマルクス、エンゲルスが克服したはずなのに、それにもかかわらず「いまだに」という意味でおっしゃっているのだと推測しています。

 二つ目は、最後に書かれている「なお、上記の文章だけで「世界観」の説明がし尽くされているわけではない、ということをお断りしておきたく思います。 」についてです。私の予想では、これはまさに<教科書>を超えるレベルのお話だと思うのですが、できれば少しでも展開してもらえないでしょうか。よろしくお願いします。