投稿する トップページ ヘルプ
先日の貴方の投稿へ既に小生より返レスしましたが、若干補足します。
貴方は投稿の中で、９０年代の民青の後退の一因を「ソ連東欧の崩壊」に求められていました。しかし、これは違うのではないでしょうか。「我々はソ連東欧とは違う」といくらいったところで、広範な青年に理解される筈はないと思います。何故なら「我々自身決して内なる中朝ソ東欧を克服している」訳ではなく、青年達はそうした日本共産党民青の姿を鋭く見抜いているからです。今我々に求められているのは、「我々は失敗したあの人達とは違う」と自分を正当化することばかり考えるのではなく、むしろ「他山の石」「反面教師」として、「失敗したあの人達」から謙虚に学んで「内なる中朝ソ東欧を克服していく」ことではないでしょうか。
奇しくも立花隆氏は「日本共産党の研究（文庫版８３年刊）」の後書きで、「後退の原因を周囲の状況に求めるのは心情倫理者、自分自身の内に求めるのが責任倫理者。日本共産党中央は常に前者であった。心情倫理集団は広範な国民からは、独善者としてしか見られない。責任倫理集団に成長しない限り、日本共産党は政権政党になれない」と、鋭く指摘されていました。８３年以後この２０年近くの歴史を振返っても、正にこの指摘は鋭く当てはまっているのではないでしょうか。
イチローの例をとるまでもなく、成功している個人や集団は常に絶えなく自己研鑚向上を目指す責任倫理者ではなかったでしょうか。自己正当化ばかりしている心情倫理者が成功する筈がないのです。まだ若い２０代の貴方は「どうか責任倫理者としてこれからの長い人生を生きていって欲しい」というのが、小生の最後に贈る言葉です。