全学連に関する投稿を見て、私も10年ほど前に多少関わりのあった人間として、意見を述べさせていただきます。
大学を取り巻く昨今の状況を考えますと、学生の権利を守る運動はますます必要なものです(青年Yさんの書かれている通りです)。ただ、それが特定の政党と結びついた形で維持されているということが不健全であると思います。
私が関わっていたときにそのことを問題にしたのですが、「それは思想信条の自由を侵すことになる」という答えでした。私たちは共産党や民青からの来賓に対しては退席して抗議の意思を示したのですが、結局状況を変えることはできませんでした。しかしそんな中でも、私たちの発言や行動に賛意を示してくれた人達も少なからずいました。
もちろん形式的には全学連は共産党や民青からは独立しているわけですし、実質的にも独立が保障されていれば問題ないのですが、残念ながらそうではなかったと思います。
「自治会役員になると民青に誘われる」という現象はpaulさんの頃ほどひどくはありませんがやはりありました。そして何より議論のあり方というのが、まず「正しい」方針があって(それは共産党の方針と似通っている)、それに学生を近づけていくために議論しているというように私には思われました。
学生の中にはサラリーマンの子供もいれば会社役員の子供もいます。だからといって総花的な要求を掲げるということでは勿論なく、そうした中で地道に合意を形成していく努力を怠らないことが、多くの人々に支えられた運動を進めていく土台となります。その過程の中では、執行部が良かれと思って提案した方針が否決されることも当然ありえます。
全学連中執の皆さんの献身的な努力にはいつも頭が下がる思いでしたし、全学連が今まで多くの成果を上げて来たことは承知しています。共産党員や民青同盟員が数の面では学生運動を支えてくれているという現実も良く知っています。運動への参加者が減ったのは全学連側の責任というより社会全体の流れによるところが大きいのでしょう。
しかし、今日の運動の退潮を真剣に考えるのであれば、全学連が形式的にでなく実質的に自主独立の運動を構築し、広範な学生の支持を得られる方法を模索するべきではないでしょうか。
青年Yさんをはじめ現役の自治会役員のみなさん、肩の力を抜いて頑張ってください。そして良ければ現状の取り組みや問題点を教えてください。私も今、公務員として行政を改善する必要性を強く感じていますが、未熟さゆえ打ち上げ花火に終わった学生時代の反省を踏まえ、粘り強く取り組んでいくつもりです。