澄空さんへ
RESありがとうございます。
なんだかんだ言っても、私と議論してくださる。澄空さんの態度は誠に正しい、と思います。お忙しい会社員の方のようですから、私の投稿に対しては、お暇な時にRESして下さい。
さて、この前の澄空さんの投稿ですが、まずビックリさせられました。
私は「農業を優遇して、グローバル企業を切り捨てて、中小企業の存在のみを許す農業国になる」とは書いていないですね? そのような日本の近現代史と現状を無視したやり方はほとんど不可能でしょう? このうち、「農業の優遇」という言い方は別にそれでもかまいませんが、欧米の先進国と呼ばれる国々は、「農業を優遇」しているからこそ自給率が100%前後になっているのです。でも、これらの国々は「グローバル企業を切り捨て」てはいませんよね? 工業国でありながら農業国でもある、そういう産業のバランスの問題なんですよ。
私は以前から、左翼の方は常に大企業を敵視している、と思い込んでいました。だから、「農業を優遇して、グローバル企業を切り捨てて、中小企業の存在のみを許す農業国」という表現を使ったのですが、そういうことはないわけですね?それならば、安心して理念を共有できます。つきましては、バランスのとれた先進国の具体名を教えてください。その国の政治体制・経済体制を学びたい、と思います。それから、わが国の食料自給率を上げる具体策の方も、よろしくお願いします。
さて、次の点では見解が異なるようです。
「濡れ手に粟」状態と言っても良いくらいのグローバル企業への優遇をやめたからと言って、グローバル企業は消えてなくなったりはしません。ずいぶん心配性のようですが、グローバル企業に対する心配より、もっと心配しなければいけないことはたくさんあると思うのですが、いかがなものでしょうか?
日本で、今問題になっている失業率増加の一端は、明らかに産業の空洞化にあります。自動車メーカー・家電メーカーをはじめ、製造業を中心とする多くの大企業とその下請けの中小企業は、その生産拠点を海外にシフトしつつあります。その意味でグローバル企業(私は、大企業でいいと思いますが)は日本から消えてなくなっているのです。現状でこういった企業に規制を強めると、この傾向に一層の拍車がかかるのではないでしょうか。
次にこの部分ですが、
次に、どんな改革・革命も「大変な痛みを伴う」ことは一般的に言えば、そのとおりです。ただし、一傍観者さんに抜けている観点は、現在の日本の政治において、「大変な痛み」を強いられてきた人、強いられている人、これからも強いられる人がいる、これをどうするのかということです。同じ痛みを伴うなら「誠に結構な」「理想」の方が素敵だと思いませんか?
私が恐れるのは、日本共産党の掲げる「誠に結構な理想」への改革は、今の日本人が抱えるのと「同じ痛み」では済まず、はるかに大変な痛みを伴うだろう、ということです。
日本共産党を真に支えている層は、そういう人たちだということです。そして、それは「2%しかいない」のではなく、少なくとも2%はいるのです。党員三十数十万人、支持者数百万人と言えば、東京に次ぐ大都市になりますよ。ちがうでしょうか?
支持人数の大きさでいうと、自公保政権の支持者は約50%ですし、民主党・自由党さらに無党派層の中の保守層を入れると、70%は超えるでしょうね。
関連して、あなたのお好きな「覚悟」の問題について指摘しておきましょう。アメリカの戦争に協力しないならアメリカ経済から断ち切られる、あるいは、アメリカ経済依存から脱却するのに「大変な痛み」がある、だからその「覚悟」が必要だと言うものですが、こんな単純極まりない論理(=デタラメな論理)は世間では通用しません。こんな論理は、”私は消費税に反対だから、消費税は払わなくてもよい”と言ってるのと同じですよ。
澄空さんは「デタラメ」という言葉を使われましたが、私の論理の、どこがどのように「デタラメ」か指摘してください。そうでないと、あなたの仰っていることが「デタラメ」ということになります。この論理が世間で通用しているからこそ、アフガニスタンにおける、アメリカの軍事活動に対する日本国内の支持が、50%を超えたのです。(毎日新聞のネットゴング他)
なお、「こんな論理は、”私は消費税に反対だから、消費税は払わなくてもよい”と言ってるのと同じですよ。」という個所は、何を仰りたいのか、私には意味不明でした。
つまり、現在求められている「覚悟」があるとすれば、それはグローバル企業の私的利益のために公益を切り捨て、アメリカが進める戦争政策に日本が加担する、そういう政策を受け入れる「覚悟」です。一傍観者さんが、それに反対しないんであれば、アメリカが進める戦争に日本が加担する場合に、あなたがすすんで志願兵となって血を流す決意がある、ということですよね?
いいえ。日本は、アメリカから下し置かれた憲法によって、他国との交戦が認められていませんから、日本国民がすすんで志願兵となって血を流してはまずいでしょう。アメリカも、そこのところは理解しているはずです。
他人に必要もない「覚悟」を要求する以上、あなたには「覚悟」ができているはずです!!
この「覚悟」という言葉は、私の以前の投稿の中では、「アメリカ経済の恩恵を全く受けない覚悟」という文脈で出てきたものだ、と思います。私には、アメリカ経済の恩恵を全く受けない覚悟などありません。また、「立派な右翼あるいはファシスト、新しいところで小林よしのり信者?」でもありません。
ただ、議論の相手にすぐ「立派な右翼あるいはファシスト、新しいところで小林よしのり信者?」といったレッテルを貼るのは、いかがなものか、と思います。こういう行為は、敵を作るのに役立ちこそすれ、自分の支持者を増やす効果はありますまい。
ここでも、私の意見は歪曲されていますね。短い文章なんだから、少しはまともに人の意見を受けとめてほしいものです。私は「立場が違うから議論が成り立たない」とは言いましたけど、「保守的な立場の人間だから、相手にしなくてよい」とは言ってませんよ。ひどいなぁ、あなたの投稿だけ読んだら、私は悪人ですな!
ええ?澄空さんのmakkieさんへの投稿には、「「一傍観者」氏の投稿をみたとき、私は上のように簡単に反論するだけでよい、むしろ相手にしなくてもよいと考えていました。」そして、「立場の相違が明確だと思われる投稿には、それを指摘するか、はじめから相手にしない、それが少なくとも私の考え方です。」このように書いてありますよ。
私は議論の場所と自分の自由にできる時間を考慮しているのです。まず、他ならぬこの「さざ波通信」の場は、「保守政治家と激論をかわす場所ではない」と言ったのです。保守的な考えの人と議論をする場は他にもあるでしょ? もし私が、そうした方々と議論する能力と時間があれば、その目的にかなうと思われるサイトを探して、そこで議論をします。「ここではしないよ」と言ってるんですよ。それだけのことです。
私にとっては、社会主義・共産主義的な考えの人と議論する場所として、このサイトを選んだだけです。いけませんか?
それに、私は「会社員」と書いてるように、自分が自由にできる時間は限られているのです。限られた時間で、インターネット上のどのような相手と議論するのか、選択の自由は私にあるんじゃないんですか? それとも、あなたは私にこのサイトの保守的意見全部に応答せよとでもおっしゃるのでしょうか?!
全然、そんなこと言ってませんけど。私と議論するもしないも、澄空さんの自由です。(議論してもらいたいですけど)
いずれにしても、あなたの議論の進め方は、単純極まりない論理と人の意見の歪曲に立脚しているようですね。他人から「悪意」だと言われるのが気になるのでしたら、まず自らの姿勢を正すところからはじめましょうね。
他人から「悪意」だと言われるのが気になることはありません。そういうレッテルを貼る人は、理解力がないか、柔軟性のない方なのだな、と思うだけですから。
このようなものを書いてたら、誰にも相手にしてもらえませんよ。「退散」した方がいいかもね。
言論の自由を標榜する左翼の方が仰ることとしては、あんまり感心できませんね。
次郎さんへ
RESありがとうございました。
ご意見拝読させていただきました。