大阪府茨木市議会での「日の丸大量懲罰」事件の続報です。私は同市議会を訪れ、共産党議員に激励声明を渡すとともに、話を聞いて意見交換してきました。今回の事件は或る意味では「日の丸問題と共産党」に関しての、明るい話題でもあります。茨木市共産党議員団が、「北摂(茨木市・高槻市などを含む淀川北部の地域名)で初めての議場への日の丸掲揚」を易々と許してなるものか、という戦闘的気概に溢れ、同時にそのための左派・市民派との共闘を大切にし、戦術的パフォーマンスも大いに取り入れるセンスを持っていることが分かったからです。
私の印象としては共産党はあんまりパフォーマンスをしない、という感じがあるのですが、今回日の丸掲揚への対抗として「ミニ国連旗スタンドを議席の上に置く」ことを発案し購入してきたのは共産党で、「日の丸掲揚強行=民主主義の死」として議場に黒服を着ていったりしています。そして議長の退席命令を断固拒否して座り続けるなど、「懲罰攻撃来るなら来い」の戦闘的姿勢を貫徹したのです。
2/18本会議で共産党議員1名に「陳謝懲罰」が決定され、当然にも当該議員は陳謝拒否をしましたが、これに対して与党側は何の対応もできずに2月臨時議会を閉会せざるを得ませんでした。通常ならば「陳謝拒否―懲罰動議―出席停止懲罰」へ進む所、そうならなかったというのは恐らく日本初のことです。
今後2/27懲罰特別委で残り5議員(共産党4・新社1)の懲罰決定をして、3月議会本会議での懲罰決定をしていきますが、同様に「陳謝懲罰―拒否―それっきり」になる可能性大です。
これも全国政党の共産党を5議員も出席停止懲罰にして予算審議などから排除したらどんな大騒動になるか、を与党側が憂慮せざるを得ないからです。懲罰攻撃自体は許せませんが、「陳謝懲罰拒否」で「出席停止懲罰」にならない例を作りだした、という意味では画期的な勝利でもあります。
●戸田としては、今後、議会内闘争にとどめずに学校現場・地域住民の運動と連動させて、「日の丸押しつけ攻撃」への反転攻勢として大胆に大衆闘争を展開すべきだと思います。住民傍聴のできる2/27懲罰特別委員会への大衆的傍聴で、自公民与党に厳しい批判を浴びせることを提起します。(詳しくは私のHPで特集してあります。http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/をご覧下さい)