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ぴよぴよさんとさえない30代さんへ

2002/2/23 一傍観者、40代、公務員

 RESありがとうございます。
 まず、ぴよぴよさんへ
 一応、私の実家は赤旗もとってますし、共産党の政策についても大体わかっていたつもりなので、「「独占資本」を打倒するとは綱領にも書いてません。」と言われて、私の知らない間に、方針転換があったのかと、びっくりしました。
 しかし、あの後、綱領をよんでみたのですが、「打倒する」とは書いてありませんが、アメリカ帝国主義と一体視した上で、敵視しているとしか思えませんでした。その目指すものは、「ルールある資本主義」ではなく、「労働者階級の歴史的使命である社会主義への道をも確実にきりひらくことができるアメリカ帝国主義と日本独占資本の支配に反対する新しい民主主義革命、人民の民主主義革命」ですよね。私は、これこそが共産党の基礎である、と再確認しました。ですから、私の共産党に対する認識は、以前のものと変えなくて良いと、現在は思っています。

 続いて、さえない30代さんへ
 個別の政策に関わる、こういう具体的な議論がしたいですね。
 まず私は、現在の自民党による農業政策は失敗だ、と思っております。しかし、これから脱却するのは、容易なことでないとも思っています。
 1 減反に対する補償金の問題:「米を作らないと金がもらえる。」、つまり労働をしないと金がもらえるという、農業従事者の方にとって、ある意味極めて魅力的なこの制度をどのように廃止するか。
 2 米余りの現状:戦後の日本人の食生活の変化から、今以上に米を作っても、余ってしまうだけで、米の価格が暴落して農家の経営が苦しくなる。
 3 他の作物への転換:小麦・大豆・とうもろこしなど、国内で作っても、大規模集約的に生産される外国産の商品に、価格的に太刀打ちできない。
 4 後継者の問題:特に若い人ほど農業に従事するのをいやがり、また農家に嫁の来手がないため、農村の一層の過疎化が進んでいる。
 他にもいろいろあるのでしょうが、こういった問題に現実的且つ効果的な政策を掲げられれば、共産党にも支持は集まる、と思います。
 しかしながら、共産党の政策によれば、「自給率を早期に五〇%に向上させること」が当面の課題のようですから、この面で穀物のアメリカ依存は、当分変えられません。そして、輸入急増、価格暴落から農家経営と国内生産をまもるために、以下の政策を掲げています。

 ①米価の下支え対策をとる。(具体的には、農業予算の米価対策への上乗せ)
 ②輸入急増による野菜の生産者価格の低下を防ぐため、セーフガード対象品目の拡大と本格発動への移行をもとめる。
 ③米を「自由化」の対象からはずすよう、WTO農業協定の改定をもとめる
 ④条件が不利な中山間地や半島・離島などの農林漁業への支援(直接支払い)をすすめる。(以上2001年6月1日「しんぶん赤旗」)
 しかしながら、今のところ農村での共産党の支持者は、少ないようですし、安い野菜の輸入を制限し、商品価格の維持・上昇の懸念があるこれらの政策には、一般消費者からの反発も考えられそうですね。