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一般投稿欄

共産党と日本人の政治意識

2002/2/25 ミドリ

 私は20代民青に数年いましたが、唯物論に疑問をもったことと、民青や共産党の組織というものの怖さを感じたり、嫌な面を見聞きし、かつまた経験したことから、共産党とは離れました。今は思想的には離れた部分もあり、感情的にも嫌悪感を抱いています。
 私がもっている何とも言いようのない嫌悪感は、どこからきているのか考えました。
 第一が共産主義のもつイメ―ジの悪さです。私を含め世間一般の政治意識の低い人達が、崩壊してしまったソビエト、また不気味な近隣にある北朝鮮に、日本共産党を悪いイメ―ジとして重ね合わせている感性を抱いていると思いませんか。私とて同じようなところがあります。意外とイメ―ジの人心に与える影響は大きいものですよ。品質にはなんら変わりはなくても、テレビでのCMが、商品のよいイメ―ジでインパクトを与えれば売れると同じです。だから共産党はイメ―ジを変えるために、党名を変更した方がいいという意見も出てくるのではないでしょうか。
 一般の人など共産主義の小難しい理論的なことなど知りませんから、ソビエトがつぶれてしまったのに、相変わらず日本共産党は共産主義を掲げている…理解できないなあとか、おかしな政党だなあなんて思っているのではないですか。実際友人でそう言った人がいました。いくら党中央が「ソビエトの崩壊は偽りの社会主義が崩壊したのであり、レ―ニンの後のスタ―リンが間違っていた…」どうのこうと述べたところで、そんな深いところまで一般の人が理解できると思いますか。理解しているほど政治意識が高ければ、日本共産党ももっと大きくなっていますよ。
 しかし逆に言えば、共産党が老舗のブランド名にいつまでもこだわらず、党名を変更するほど融通性があれば、もっと大きくなっているという事も言えるかもしれません。
 某知事が「共産党はカレ―ライスのラッキョウのようなもので、日本人が間違ってもご飯の替わりにラッキョウを主食に食べる事はありえない」と言ったとか…。
 私も主食にはなれないと思いますが、なにも主食になるだけが価値あることでもありませんし、ラッキョウにもそれなりの役割があるように、たとえ弱小政党であれ、共産党には他のどの政党にもない特質があるのですから、これからもその特質と政策の理解が国民に幅広く受け入れられれば…と思っています。