保坂さんのいうことに憤りを覚えるさざなみ投稿者の気持ちもわかるが、こういう人こそもっと丁寧に対話すべきである。「さざ波」は共産党内では少数派であるが、保坂さんは「さざ波」内の少数派である。お互いに「盲従的だ」「現場を知らない」などと言い合っても建設的な議論は望めない。「さざ波」はなぜこのHPを立ち上げたのだろう? 保坂さんはなぜわざわざこのサイトに投稿してきたのだろう? 双方に接点は全くないとはいえないはずである。
双方の対立の原因の一つとして、階層的な対立があるように思われる。保坂さんは、現場の労働者の苦労も考えよ、という。そして、こんなサイトに投稿する人間は「学者か法曹関係」の者と考えているようである。私は労働者の側にいるので、保坂さんの気持ちは痛いほどわかる。ただ、私の周りにも「学者は好きなことばかりやっていいなあ」という労働者が一杯いることも事実である。おそらく、好きなことだけやってる職業などないはずだが・・。
そして、労働者と学者の対立を煽っているのが党中央ではないかと私はひそかに考えている。特に、私が強烈な印象に残っているがソ連が崩壊した頃の出来事であった。あの時、多くの学者が日和始めた。私の所属する県委員会では、特定の共産党員の学者の論文を取り上げ、いかに学者が堕落しているのかという話を2時間近く行なった。学習会の後には、「やっぱり学者は日和やすいね」と多くの労働者や青年学生が感想を漏らしていた。そして、追い討ちをかけるように中央の方針として、(正確には忘れたが)「あまりいうことの聞かない学者は、それなりの対応をする」(=除名)という主旨の方針が発表された。私も学者や弁護士は資本家がいないから、気楽に暮らしているのだと思っていた。反省すべき点であると考えている。
ただし、学者系の人たちも労働者が現場がどのような立場に置かれているのかを考えてほしいのである。労働者は、文章を書くだけも大変である。その時間を確保するだけでも一苦労なのである。議論することも苦手である。それでも投稿しているである。感情的にならずに建設的な議論を望みます。