今、日本テレビの報道プロジェクト見ていて、中小信金破綻による中小企業倒産の厳しい実態を目の当たりにしました。町工場の経営者の悲痛な叫び。仕事はあるのに運転資金がショートしてまさかの倒産、住むところもなくなる不安。また、なんとか労働者を説得して給料を半額だけ手渡して急場をしのぐ経営者。経営者も労働者も、地道な仕事で長年培った技術力への自信や誠実さがにじみ出ていたので、なおさら見てて苦しくなりました。
うちの会社も危ないので、他人事ではありません。
この不況の出口はどこにあるのか? 解説者は「動脈の大銀行に公的資金を投入しても、毛細血管まで回らない」とコメント。確かに共産党が言うように中小信金を破綻させる小泉政権の構造改革は間違いだと改めて納得はしました。
しかしながら、この金融不安の本当の原因はどこにあって、出口がどこにあるのか希望が見えません。大企業、大銀行優遇? 米国のグローバリズム? 赤旗を読んでもよく分りません。自民党政治の破綻というだけではない感じがします。
もし、共産党が政権とったら財政再建できるのか、危ない都市銀やゼネコンは破綻させるのか? その場合のセイフティネットのための財源はどうするのか?国債の増発?不況を乗り越える計画経済の青写真のようなものはあるのか?
このあたりが見えないので、国民は政権の受け皿が見えず、まだ半数近くが小泉政権の「構造改革」にかすかな望みを抱いている気がします。大企業、大銀行の民主的規制だけでは、心もとないです。
どなたか、ご意見いただければありがたいです。