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辻元問題について

2002/3/25 しろう、40代

 辻元衆議院議員の秘書給与に関する問題について述べます。
 テレビ番組での辻元議員の発言や諸報道によると、当該政策秘書に対して5万円が渡された以外は辻元氏の政治活動費に当てたといいます。また、その秘書は他の議員の秘書として通常勤務をしており、辻元議員のもとで実際に勤務したことはないようです。
 このような辻元議員の行為について、そのこと自体は大した問題ではないとの意見もあります。それは、そのこと自体が違法であるわけではなく、また、他の議員においても同様の事実が少なくないなどを理由しているようです。
 しかし、他の議員の秘書として通常勤務している者を自分の秘書として申請し、通常勤務している者と同様の給与を受領させることに問題を感じず、あるいは問題を感じたとしてもそれを乗り越えてしまうような感性や考え方を受け入れることは私にはできません。
 また、辻元氏は、秘書の給与のほとんどを自らの政治活動資金にしていたということです。そうすると、その秘書の働き(?)は5万円相当であると初めから認識しながら、年額800万円から1200万円と言われる給与を国家に対して請求していたと考えることもできます。そう考えるなら、当該秘書を道具にして国家から秘書給与名目で自らの政治資金を調達したのだとする評価もできます。
 辻元氏は政治資金が乏しいことを今回の行動の理由として盛んに弁明していますが、政治資金を得る為に賄賂を受け取ったというのは自民党汚職議員の常套句です。金額の単位が自民党議員と異なると辻元氏は弁明しますが、行為の論理構造には共通性があります。その論理構造は、政治倫理を強調する辻元氏であれば一層重みを持ちます。
 日頃から鋭く自民党政治を追求する辻元氏には好感を持っていましたが、ナアナアの永田町政治に鋭く切り込んだ辻元氏が、国民感情と乖離した永田町政治と繋がる欠点を持っていたのではないかと思うと残念です。
 なお、二人の議員の政策秘書として二人分の給与を受領していた当該政策秘書の責任や、そのような秘書に二人分の給与を支払うことが可能な制度の問題も指摘しておきたいと思います。