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民意と死票と選挙制度の関係

2002/3/28 高弘、30代、会社員

 小選挙区が、比較第1党に有利というのは、誰の目にも明らかですが、これは中選挙区だろうと大選挙区だろうと比較第1党に有利という点では、同じ事です。死票がほとんど出ない完全な比例代表が、全ての政党にとって最も公平な選挙制度なのです。これ以外の方式では死票が出るのは避けられないため、当選者をほとんど出すことができない少数政党ほど、死票のしわ寄せをうけることになります。この死票の存在が、不公平を生み出す原因なのです。死票多ければ多いほど民意は、切り捨てられるため、死票が多い選挙制度ほど欠陥度が高い訳です。比較第1党にとって有利な選挙制度は、あっても不利な選挙制度というのは、存在しないのです。逆に少数政党にとって不利な選挙制度は、あっても有利な選挙制度というのは、存在しないのです。自民党は、小選挙区では過半数を越える得票をほとんど取っていないのにも関わらず、過半数を越える議席を手に入れてきました。結局これは、他の政党の死票を自分の党の議席として吸収してきた結果です。
 選挙というのは、国民の意見を代議士を通して国政に反映させるのが、目的のはずです。汚職をする政治家や業界の利益を代弁する人間を落選させるのが、目的ではないはずです。だから比例代表にすると当選させたくない人間が、当選してしまうからといって民意が大量に切捨てられ、比較第1党に有利なように選挙結果が、著しくねじ曲げられてしまう小選挙区の方が良いというのは、本末転倒な考え方です。