新谷様から党員用投稿欄にて、「前衛」誌における理論水準の低下のご指摘がありました。私は、「理論水準の低下」を嘆く前に、なぜこのようなことが生じたか、を考える必要性を感じております。それは、この20年間における、理論水準を高めうる人を同党および日本のマスコミが排除してきた問題です。
皮肉なことに、まず、排除は日本共産党内で生じ(例:丸山真男「批判」冷戦継続論等々、さらに、多くの国内的学術部門で生じたようです。このため、日本共産党にこの10年間多大な欠損や甘さが生じたと感じます。4つにわければ、①ナショナリズムへの甘さ(規約「改正」における、日本国民の強調と労働者階級の立場の曖昧化、2001国会に於ける「皇孫」賀詞決議賛成+各自治体議会での同種の決議への賛成や同意、海上保安庁法「改正」への賛成)、②新自由主義への甘さ(従来の同党の「主張」が反映されている論、田中真紀子擁護論等々)、③グローバリズムへの甘さ(eg.国政選挙での安保現状凍結論=たな挙げ論、2001.9.11テロ事件後の「国連安保理決議による軍事介入容認論」、日本資本の多国籍企業化へ分析不足)が生じたしまった、と考えます。
小泉「改革」路線が行き詰まった今、第2の「小泉」(eg.田中真紀子氏、鳩山由紀夫氏、等々)にさらわれることなく、労働者階級の立場で人々の未来をきりひらく勢力の結集を期待いたします。