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選挙制度の変更は現状での最優先課題(2)

2002/3/23 高弘、30代、会社員

 現在の国政選挙は、基本的に小選挙区のため共産党は、反共包囲網の中では得票率が単独で50%以上確保しないと当選できないということを何度か書いてきました。これでは、共産党の候補に投じられた票は投票する前から死票になることが分かりきっているので完全な比例代表制へ変更するのが良いと思います。
 変更の内容は現在の小選挙区比例代表並立制を(選挙区での当落を決めない)中選挙区比例代表併用制にする感じです。ひとつの選挙区を昔の衆議員選の中選挙区程度にし、その選挙区での得票率の順番で名簿順位を決めるようにします。完全比例代表としての政党得票分は現在の比例代表部分のように政党に対して行なうのではなく、選挙区の候補者に投じられた票の合計分で行ないます。何故比例代表への投票を政党に対して行わずに、選挙区の候補者の合計票で行なうかというと、選挙区での得票を無意味な物にしないためです。政党に投じられた票で比例代表の獲得議席を決めると選挙区に候補者を立てなくても議席を獲得できてしまうからです。そうすると選挙区に投じられた票は、単に候補者の名簿順位を決める物でしかなくなり、選挙活動をやる意味が薄れます。政党への得票で比例代表部分を決めると、政党票は減りませんが、この場合は選挙区に候補者を立てなければ、立てない選挙区の分だけ、比例代表部分の票が減る仕組みです。選挙区にどれだけ候補者をたてられるかが、政党としての力量が試される部分です。このようにすると候補者と政党の両方に競争原理が、働くようになります。
 選挙活動は、中選挙区で自分の得票率と所属政党票を稼ぐために行ない、議席は比例代表部分より見込める訳です。こうすれば死票も無くなり政党も必要な人数だけを選んで選挙区に立たせれば良いので戦い易くなると思います。1つの中選挙区定数は大体5人程度になるようにします。本来完全な比例代表なら選挙区は、小選挙区でも良いのですが、この場合全ての選挙区に候補者を立てなければ不利なため、少ない人数で済む中選挙区の方が、負担が少ないのです。政党の方で党首など、どうしても当選させたい候補のために上位5名程度を得票率に関係なく特別枠として設定します。無所属の人は『無所属の会』のような所に所属しているものとして、比例代表部分を計算します。無所属の人は、無所属の候補がいない選挙区があるとその分不利になるため、選挙区に無所属の候補がいない場合だけ、『無所属の会』への直接投票ができます。