初めて投稿します。
日本が軍事化すべきか否かという議論が見うけられますが、私は憲法9条の結論は非常に正しいと思います。
私は広義にいうたたかい(戦い、闘い)は否定しません。それは人間の闘争本能に基くものであり、今日までの経済、社会、科学技術の発展に大きく寄与したと思います。また、国内の矛盾を解決するための一政治手段として古来より用いられてきました。これもまた否定していません。今の日本も善し悪しはともかく政治的安定を勝ち取る、あるいは社会的矛盾を緩和するための手段としての「戦争」は本来有力な選択肢であるはずです。
しかし、現代のこの小さな地球上で戦争という政治手段はとってはいけません。人類のもつ軍事力が地球という環境に対してあまりにも強大過ぎて、際限なく戦争をすると人類と地球が滅びるからです。人権や人道的見地ではなく、憲法は自己防衛の手段として反戦を選んでいます。「地球環境を守ろう」というのと同じです。
残念なのは、「戦争」という政治手段をとりつづけることのできると誤信しているアメリカ合衆国という国が現在存在していることです。アメリカはその強大な戦力によって「戦争」を完全コントロールできると思っています。敵国の反撃を許さず、国内の反戦運動を起こさせず、戦争で得られる利益だけを得られるノーリスク・ハイリターンなゲームだと思っています。
アメリカにとっては、ビンラディンもフセイン大統領も金正日も本来どーでもいい相手です。それこそ「史上最強」の国家なのですから、あんな小物(失礼!)競争相手にはなりません。アメリカがわざわざ空爆を繰り返し、ならず者国家呼ばわりや核攻撃宣言をし、イスラエルを炊きつけたりしてテロや紛争を起こさせ、戦争をする理由は国内的な理由でしかありません。
国内の軍需産業と国内経済を救うためです。たったそれだけの理由です。あれだけの人を傷つけ、殺し、苦しめる理由がたったそれだけです。逆にいうと、およそ軍事大国というものはその軍事力と経済力を維持するためにどこかに戦争をしかけなければいけないという自己矛盾に陥るということです。
これも多分憲法9条が人類は軍備を放棄しなければならないという理由です。アメリカがこのまま世界中に戦争を振りまいている限り、いつかどこかで破局が来ます。土建国家に成り果て経済や政治の歪み、環境破壊で崩壊しつつあるどこかの国と同じで、わかっちゃいるけどやめられないをやめないと滅びます。
だから軍備を放棄して戦争やめましょう。国民国家のためじゃなく、人類が滅びないために。