投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

4/25の「アラファト」さん(50代、公務員へ)

2002/5/5 東、40代、公務員

 「最近の共産党名ホームページの赤旗のニュース報道で不可解な感じがする。最近連日のように有事立法反対をキャンペーンしているが、同時にイスラエルのパレスチナ侵攻を激しく非難しパレスチナの悲惨な状況をキャンペーンしているがこの二つはまったく相反するものである。」と、あなたは言います。しかし、私は「相反する」とは思いません。イスラエルのパレスチナ侵攻は糾弾されるべきであり、犯罪行為であると思います。そして、私は、日本があのような戦争を行なったり、準備できたりする国家になることを望みません。私は「有事立法」という戦争立法に反対します。
 「自衛力のないものの惨めさがはっきりわかる光景である。こういう状況を間の当たりに見せられたら、やはり自衛のための軍事力を持たなければだめだと思うのが当然ではないか。」しかし、これは「自衛力のないものの悲惨」でしょうか。47年の国連によるパレスチナ分割決議とイスラエル「建国」にともなう難民が発生してから50年以上、67年の第3次中東戦争の占領からでも35年、この間世界がパレスチナ人の悲劇を黙認してきたこと、パレスチナ人の権利回復がなされなかったことにこそ悲劇を感じます。まさか「アラファト」さんは、だからパレスチナは強大な自衛力を持つ必要があった、というのではないでしょう。今回の「戦争」でも、イスラエル側がさかんに「押収した武器」を発表しています。そして言いました「所有が禁じられている対戦車砲があった」!と。自分たちは何百台もの戦車で乗り込み、アメリカが惜しげもなく与えた攻撃用ヘリ・アパッチ、F16戦闘機までは投入しているのに。これがパレスチナの状況です。ここに「自衛力のない」悲惨を読みとるのはおかしいでしょう。
 したがって、「パレスチナの悲惨さを報道しながら同時に有事立法反対、国の防衛反対ではおかしい。大火事が起こって犠牲者がいっぱい出ている記事を乗せながら「火の用心なんかしなくていい」「消火器なんか用意しなくていい。」「消防車なんか要らない。」という記事を同時にのせるようなものだ。」とは全然思わないのです。パレスチナは「火の用心」の教訓には絶対あてはまらない。私はパレスチナの悲惨に同情し、アメリカの二重基準に憤りを覚えます。