「小選挙区にして落とす選挙を現代民主主義の規範的選挙である」とありますが、自分は小選挙区が、だめだと言う訳ではありません。
要は完全小選挙区でなければ良いのです。
各党の議席率と得票率の帳尻が合えば、良いと考えます。
現在の小選挙区比例代表並立制の欠点は、各党の得票率と議席率が一致していないことと、選挙区で落選した人間が、比例で復活当選するということだと思います。
ところで、小選挙区比例代表併用制ではだめでしょうか。
仕組みは、以下のようになります。
投票は、2票制で候補者と政党に1票ずつ投じます。
まず比例代表部分で各党の獲得議席を決め後は、名簿順位の条件で上から順番に並べていきます。
(名簿順位)
①まず小選挙区での1位候補を得票率順に並べる
②次に小選挙区での2位以下の候補を得票率順に並べる
この選挙制度では、必ず選挙区に立たなければ当選できません。
比例名簿第1位といった何もしなくても当選するような人間も制度として認めないのです。
選挙区で1位になっても当選ではなく、比例名簿の上位にランクされるだけで、落選の可能性もあります。
この制度なら小選挙区で1位でなければ復活当選が、やりにくいと思います。
政党の獲得議席以下しか候補者を立てなかった時は、それ以上議席を獲得できません。
獲得できなかった分は、他の政党に分配されます。
政党票で議席は、確保されるため候補者票の方で落選させる投票が、可能になります。