イヤミなネーミングの本だと思われた人も多いでしょうけど、私も2巻、3巻は読んだ事がありません。
1巻については構成やレトリックなど細心の注意がはらわれていてマルクスの文筆力にとりつかれました。
序文において、読者は私とともに険しい山を上らねばならないと覚悟を決めさせ、よちよち歩きの赤ちゃんにおいでおいでと誘いかけるように文章を読まさせ、頭の疲れたときにはギャグ毒舌の類で緊張をときほぐしてくれます。
資本論を読むにあたって私が言いたいのは、まず字面に圧倒されないこと、それから商品、貨幣、資本がどうしたこうしたと理詰めにせまってくるとき、コンビニやスーパーで陳列されているもろもろの商品、政治家が秘書に渡したゼニ、煙がもくもく上がる煙突など具体的なものをイメージしながら読むことをおすすめします。ついでにマルクス経済学は四則演算ですみますが、数値計算には振り回されずに読み飛ばしたほうがいいと思います。
しょっぱなの商品貨幣に関する理論が大儀なら絶対的剰余価値の箇所から学ぶのがおすすめです。
暇がないといわれるかたは、仏教の世界のように写経に功徳をもとめるように目次をひたすら描いていくというのも手かもしれません。教える立場のかたは総花的にやらないでキリスト教の世界のように「パレスチナ人への手紙、何章何節がどうのこうの」てな風に焦点を絞ってやったほうがいいとおもいますけどね。
みなさんはどう思われますか?支離滅裂な文章ですみません。