江東江戸川総支部に所属する新社会党員です。
昨日(6月2日)新社会党東京都本部大会が開催されました。新社会党の中のしかも1地方本部の出来事ではありますが、革新陣営にも国民にも関係のある話だと思いますので投稿します。
都本部の総括と方針そして予算案は、国内政治の反動化と新社会党の党勢の低落傾向にあって、みんなで頑張ろうといったものでした。
わたしは代議員として、まず方針案と予算案を分離して論議・決議することの誤りを指摘し、方針案予算案ともに、現在の国民生活の苦境と党勢の衰退を打開する内容がないことをもって、決議することの無意味さを主張し、方針案予算案ともに継続審議することを要求しました。
継続審議してほしい理由・内容として、
1)多数派形成の政治戦略を採用し明示してほしい。
*徳島知事選、中野区長選をとりあげました。
2)多数派形成のために政策の具体化とすり合わせを行なう政策委員会をたちあげ各分野の委員会を統括してほしい。
*例えば中小自営業者への対策が手薄であることを指摘しました。
3)党財政の強化と低収入党員の負担軽減のため、収入に応じた党費負担と事業計画の作成をしてほしい。
*臨時徴収などが低収入党員を直撃し党勢の拡大を阻害していると話しました。
4)国労問題について整理しきれていないので、闘う闘争団を支援しながらも、国労本体を敵扱いしない対応を探ってほしい。
という4点を主張しました。
しかし、そのような発言をしたというだけで、ichitakeのいつもの発言だっていう感じで、少数の同調者は拍手採決で無視しきって大会が終了しかかりました。
そのとき、社会主義を明確にかかげる綱領と、社会党への党名変更(回帰)を課題とした7月全国大会についての話がもちあがりました。すると堰を切ったように都本部執行委員や代議員が立ちあがり発言いたしました。
その発言は、
1)日本社会党の変節と訣別して新社会党をつくって闘ってきた。やっと独自色もだしはじめ市民にも少しづつ浸透してきた。なぜ、今、この時期に党名を変更しなければならないのか。
2)日本社会党の変節の理由と経過が何も総括されないままに、党名を社会党に戻すなどということには反対である。
3)社会主義を明示した綱領を採択するなどということは、時期尚早であり、やるなら全党員投票で行なってほしい。
4)社会主義の総括も十分ではないときに、なぜ、そんなに急いで社会主義綱領の採択を行なうのか。
5)新社会党結党のときには、消費税反対、小選挙区制反対、憲法擁護など、数行の、しかし決然たる決意で結集した。その原点にかえる必要がある。
6)中央本部が上から、綱領や党名変更を押しつけるなら、●●地区代議員は大会会場から外に出る確認をしている。
7)発言に気後れするもの、わたしみたいに口下手なものもいるが、そういう党員の発言を促し意を汲んでいただきたい。上から押しつけるような運動では新社会党の前進はない。
といったものでした。それらの発言には、大きな拍手が繰り返されました。対抗する発言は皆無でした。
中央本部の上野書記長の、「どうしても大会では、綱領と党名変更は議案提出する。全員一意で採択してほしいが、反対するのは構わない。もし否決されたら後のことは責任持てない」という恫喝じみた発言はありましたが、都本部の民主主義が発現した出来事です。
上野書記長自身、「社民党との合同を言う人もいるがそれは当面ありえない。しかし、共産党社民党ほかと条件のあるところでは、どんどん共闘をしていく。」と発言したことは大いに評価できます。
江原都本部委員長からも、「都民のため、新社会党のような小さな政党でも力を発揮できることを証明するためにも、中野区長選挙に全力で取り組む。」との誠意あふれる発言がなされました。
わたし自身、都本部代議員と党員の誠意を実感できる大会となりました。新社会党も、官僚的な旧社会党体質から抜け出しつつあります。
さて、都民国民のための革新共闘、野党共闘をすすめながら、次の勝負は7月全国大会です。「社会主義綱領の採択議案」「党名変更議案」の提出阻止、提出の場合の否決に向けて主張を続けます。