マルクスは『共産党宣言』において、10項目をあげて未来社会の構想をうちだした。
マルクスが未来論に執着しなかったのは自分の言葉が後世の人々をしばりつけるのを避けたかったのかもしれない。
マルクスの親友ベーベルは「婦人論」のなかで緻密な社会主義像を提起したが、残念ながらベーベルの著作は岩波にもないようだ。
19世紀「婦人論」はめずらしいものであったに違いない。
社会主義者鎮圧法の下、没収処分にあった本を警官の妻たちが読みあさり、当時のドイツでひろまったという真偽がわからない話もある。
ところで、保守派も革新派も無党派層も「いまのままではだめだ」という意識は多かれ少なかれあるだろう。
自民党は「構造改革」という明快でくだらないビジョンをぶち上げて成功した。共産党は「反小泉」を叫ぶだけでそれなりのビジョンは赤旗の論文にはあったが、全戸ビラ、街頭演説では私の耳ではよく聞こえなかった。
参院選敗北の要因の一つは、これだろう。
そして「小泉旋風に負けた」「党勢の拡大がカギ」だと騒ぎ立てていた。支持者の掘り起こしという意識は希薄だ。
「国民が主人公の政治」というのでは何がやりたいのかさっぱりわからない。主人公になりたい人います?
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