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題名:未来を語り合っては?(ヨシー様へ)

2002/6/26 とんび、40代、医療専門職

 ヨシー様より、「若い世代」の右傾化を嘆くご投稿がありました。ただ拝見する限りでは、若い世代はそれほど捨てたものではないな、と感じます。

 SAPIOが評論誌として最も人気

 それは、わかりやすくて面白いから、そして、日本の閉塞状況に一定の解を与えてくれているからです。私も立ち読みで愛読し、笑い飛ばすのを楽しみにしてます。内容は、フランスのルペン・東京の石原的、タカ派人気取り主義(ポピュリズム)ですから。
 もし、心配するなら、①「SAPIO」のような論説誌を読めない・理解できない・見向きもしない学生が、「学力低下」の噂されるなか、増えること ②そして、「SAPIO」より面白くて学生らの知的欲求に応え、その未来に実態ある夢を与える雑誌やメディアが少なすぎる、ことでしょう。
 ためしに、中国や北朝鮮を批判する学生に(批判力は大切です)、「それでは、米中戦争になったら、戦場に行くか」と聞いて御覧なさい。私の学生の頃(20余年前ですが)は、「米ソ対決となったときにどうするか」と、問うと、大概その前には反対するとか、北欧に逃げる、と返事する友人が多かったようでした。(なぜか、その頃の共産党は、故チェルネンコ・ソ連共産党書記長と故チャウシェスク・ルーマニア大統領をべたぼめでしたが・・・。数年すると、ソ連や旧体制のルーマニアの悪口を言いたてました)
 その意味で、共産党が「資本主義の枠内の改革」をしきりに強調し若者に知性を生かし未来の夢を語ることを特に90年代後半に入り抑圧していること、(そのせいか)大学の教員層が学生時代の自分の知的探索や世直しの展望を自分なりに語れない(そして、今時の若者は!、と喝をいれてもいない)らしいこと、 働く人々の立場での面白いメディアを作る努力が革新勢力全般に足りないこと・・・。(ただし、商業的範囲ですが、スタジオジブリの作品は、とても優れていると思います)
 いろいろ、大変でしょうが、思いきって、友人たちと未来の夢を語り合ってみてはどうですか。「SAPIO」からは、暗い笑いと鬱憤晴らしはでても、語るうちに、夢はでてこないのでは? と、気ばかり若い大学を8年かけて卒業した中年は思います。