お久しぶりに投稿させて頂きます。 獏さん、見ておられましたら遅い返事で申し訳ないですけれども、私のハンドルネームはご想像の通り天才バカボンから由来してることをお答えしておきます(パチンコは生まれてこの方したことが無いのですけれど)。
今回の朝まで生テレビは、石原慎太郎待望論を議論する内容でしたが、なんとももどかしい思いに駆られました。私は小泉人気にしても石原人気にしても、国民がリーダーに頼ってしまう姿勢が民主主義とは反対方向だ、と思います。私にとって民主主義とは、国民が権力を監視・掣肘することであり、「何とかしてよ」と下駄を預けることではないと思うのです。政治が貧困であるということは、国民の政治参加が不充分だということだとを示しているのだと思います。政治を正常化させるのは英雄の仕事ではなくて、選挙権を持ってる全ての国民の仕事です。英雄を望むのは、楽をして良い結果を期待することです。この精神は民主主義を殺すものだと私は確信しています。
だから「石原が駄目だったら誰が良いんだ」という議論は、民主主義を無視したすり替えの議論だと思うのです。リーダーに頼るなと私は言いたいです。もっと政治に目を向けて、議会のメンバーをまず正常化してゆくことです。鈴木宗男を見れば分かるとおり、政治家にもっとも必要なのは公正さ以外の何物でもないでしょう。地元を潤わせたから良い政治家なんじゃなくて、公僕の立場を貫く政治家が良い政治家なのです。今まで日本人の多くはその原則を守らず、地元を潤わせてくれる政治家を選んだり、また政治そのものに無関心でした。 それが膨大な政治の借金を生み出し、今の窮状につながっているのだと私は思います。
また共産党は、この番組では事あるごとに「日米安保はどうするのか」「自衛隊は無くすのか」という質問をされ、ハッキリとした答えを出せずにいます。あの司会者はその弱点を十二分に承知しており、かっこうの共産党攻撃の材料として使ってきています。この問題について、未だに共産党がハッキリと言えない状況についても私は苛立っているのです。共産党の本音としては、「(自衛隊は)いつかは無くすけど今は必要だから持っている」ということなのでしょう。だったらそれをハッキリ言うべきです。婉曲に問題をそらしたりするから、少なくない人数の人望を失ってると私は思います。
また、自衛隊と9条の問題について、私は独自の意見を持っています。それは「国連が軍隊を持ち、国家は軍隊を持たない」というものです。いつか世界から武力を払拭するにしても、そこに至るまではこのモデルが理想的だと思うのです。つまり軍事力と人員(及び資金)はそれぞれの国家が負担するけども、その指揮権は国家に帰属しない、国連のみが持つということです。国家が軍事力を持っている建前上は、「世界平和」「自国防衛」と言うけども、実際には国益戦争が行なわれてる矛盾があります。だから9条と自衛隊の矛盾など、この「自国防衛」と「国益戦争」の矛盾に比べれば、全く問題ないと言えるでしょう。少なくとも前者は死者を生みません。武力を否定せずに国益戦争を回避するとしたら、この「国連が軍隊の指揮権を持つ」という方法が一番妥当だと思われます。もちろん、それぞれの国連加盟国で民主主義が発展され、国連が真の「世界民主主義」の総本山とならなければ意味も薄くなるのでしょうが…。しかし現時点でも、少なくとも単独国家による個人プレー的な国益戦争は回避できるはずです。 まあ私の持論はともかく、共産党にはもっとハッキリとしたことを言ってもらいたいものです。