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中道の現実と気になること

2002/6/30 おちあい、30代、会社員

中野区長選挙について
 「たてなおそうよ中野区民の会」は、まずはじめに政策をつくり、それから候補を模索しました。はじめから共産、社民、新社会党だけで選挙をすると決めていたわけではありません。中野の中道には反保守統一戦線構築を目指すほどの懐の広さがなかったようです。
 中野区議会、14年第1回の区議会で象徴的な出来事がありました。区立保育園民営化の問題について、「保育園民営化について、父母、住民の声の反映を求める」陳情がありましたが、当選した区長を支持する議員たちはこの陳情の採択に反対しました。
 「小さな政府」を目指す中道政党が区立保育園民営化に賛成なのは理解できますが(そうした判断を支持しませんが)、保育園のあり方について父母、住民の意見を反映させることにすら反対するというのは理解できません。「バリバリ行政リストラは推進する。市民は文句を言わず黙ってついて来い」…という態度はいかがなものでしょう。
 バビロンさんは、なんでもリストラ(公共事業も福祉も教育も)する構造改革だけが唯一正しい選択肢である。共産党や革新系は候補者を擁立するなと言います。
 小選挙区制度を支持する人たちもおおむねこうした立場と思われます。
 しかし、こうした考え方は「保守」か「改革派」かといった乱暴な2局構造の政治を押し付け、共産党や社民党を支持するような層の意見を政治の場から排除することを目指しているように思えてなりません。
 中野区議会に見るように、中道派の政策や考え方は決して柔軟ではありません。やはり、「保守」でも、「新自由主義」でもない第三の道の確立が必要だと考えます。