1921年コミンテルン第三回テーゼのなかに民主的中央集権制について次のように書かれています。
「共産党組織における民主的中央集権制は中央集権制とプロレタリア民主主義との現実との現実の総合でなければならない。このような融合は、党組織全体の不断の共同活動、不断の共同闘争にもとづいてのみ、達成することができる。 共産党における中央集権は、形式的機械的な中央集権を意味せず、共産主義的活動の集中を、すなわち強力な、戦闘力ある、同時にまた適応能力のある。指導部の形成を、意味する。
形式的または機械的な中央集権制は、ほかの党員達または党外の革命的プロレタリアートの大衆を支配するために、『権力』を党官僚の手に集中することであろう。しかし、共産党がプロレタリア階級闘争を指導する機能を果たし、そしてこの共産主義的指導を集中するのは、革命的プロレタリアートを支配しようとするものだと主張することは、共産主義の敵のみがやれることである。これは嘘である。同様に、党内における権力をめぐる対立や支配をめぐる闘争もまた、共産主義的インターナショナルによって採用された民主的中央主権制の原則とはあいいれない。
(中略)もし中央集権を紙上でとなえるだけでなく、実際に実現すべきであるなら、それは、実質的に党員の共同活動と戦闘力を強化し、はってんさせるものだとして、党員に感じられるような仕方で、遂行されなければならない。」
以上のような文章を抜粋してみました。もちろんレーニンの時代と現在とではまるで違いますし、党員を一年少しやっていただけの自分にとっては、値打ちのある文章だと自戒を込めて反芻しています。