「革新では勝てない」のバビロンさんへ。
確かに、自民党政治を倒すためだけが目標であるなら、民主、自由党が推薦して当選した中道右派の候補を応援すべきでしょう。
もちろん選挙は勝たなければなりません。しかし、今回の選挙で、日本共産党、社民党、新社会党、無党派の連合が成立したことで、第三の政治選択の道をつくることができました。
旧来型の自民党政治ではなく、民主、自由両党の「市場に任せれはすべてうまくいく」式の政治ではない第三の道です。
市民派の中には、公共サービスを縮小することの「痛み」を感じない人たちがいます。保育園が減らされること。介護保険の導入で上乗せ福祉が無くなることの痛み、そうした痛みを軽減していくことこそ政治の役割のはずではありませんか。高山候補の公約の一つに「目先の効率性のみを追求しない」というのがありました。目先の効率性で自治体サービスを切り捨てることばかりを追求する政治のあり方にNOと主張することができたのです。
確かに、今回中野区長選挙は勝てませんでした。候補が決まったのはわずか3週間前でしたが、そうした厳しい状況下でもう一息で当選のところまで闘えたのです。
中野区長選挙は「自民」か「非自民」かという選択でない第三の選択肢をつくることができたということで意義があったと思っています。