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中道に共闘の意思はなかった

2002/6/20 おちあい、30代、会社員

 バビロンさんは、革新は候補を出すな、中道を支援して自民候補の当選を阻止せよ!といいます。
  「市場原理がどうのというより、保守候補の当選阻止が大事」 という政策の根本を軽視する点にも同意できませんが、今回は候補者選びの経緯について明らかにしたいと思います。
 今回の区長選挙にあたり、神山区政の論理なき行政リストラに反対する人々(共産、社民、無所属の区議を含む)が「たてなおそうよ中野区民の会」を結成。政策、区長像などを議論して取りまとめ候補の擁立を模索していました。
 一方、民主党や他の無所属区議は「反自民勢力総結集」といったことは全く視野にありませんでした。この陣営は3月にはやばやと元中野区役所課長田中大輔氏(現区長)を候補として擁立しています。
 「たてなおそうよ中野区民の会」がより大同団結して「ともにたてなおそう中野区民の会」となり、高山候補を統一候補として決定したのは5月12日のことでした。
 時々統一候補問題で「共産党が共闘関係を壊した」などと言われることがありますが、今回はむしろ中道右派がはじめから独自候補にこだわり共闘の意思がなかったことが大同団結できなかった原因です。
 もっとも、中野の中道もバビロンさんと同じように「弱者保護政策は時代遅れで不要、革新とは組めない」と思っていたのかもしれませんが…。
 中野区長選挙では基礎票で上回る自民系候補を社会、共産党をはじめとする幅広い勢力の結集で逆転して区長を当選させてきた歴史があります。他の地域、選挙区では別の議論ができるかもしれませんが、中野区長選挙は勝てる可能性が十分にありました。そうした選挙に「候補を立てるな」というバビロンさんの意見には同意できません。