自由主義と民主主義、これは、日本憲法の両輪だそうだ(芦部教授)。しかし、両輪関係とは?
互いに加速しあう関係なのか? それともブレーキになる関係か。私は、後のほうだと思う。
自由が行過ぎると、ばらばらになってまとまらない。そこで、ブレーキをかける、これが民主主義の役割。逆に、統制が行過ぎると、自由主義でブレーキをかけ、自由度をあげる必要がでてくる。
もっとも、別な見方も可能。自由とは、財産権(所有権)の自由であり、民主主義は、多数決で少数者を支配する正統性を作るためのもの(手続き規範)、と考えること。この場合は、両方の次元が違うので、両立できる。出来るということは、たとえば、多数決でなら、財産を剥奪できる。そこで、憲法上で、それは出来ない、と決めてある(原則)。
ウナギ犬君の主張は、自由と民主の両輪関係にかかわるもの。石原待望論は、どちらかといえば、民主主義的要請として出て来ている。君の言うような自由主義の問題ではない。彼に関しては、ポピュリストといわれることがある。よく分からない言葉だが、民主主義にかかわる用語だと思う。