新社会党第7回定期大会が7月13日14日に開催されました。
新社会党からの離党を決意したわたしですが、大会の反乱は、新社会党にとっても革新勢力にとっても重要な意味を持っていると考え紹介いたします。
江東江戸川総支部に所属していた前新社会党員です。
今回の新社会党大会は、昨秋の大会で国政選挙連敗の責任をとって辞任した矢田部委員長体制のあと、新社会党がどこへ向かうのかの重要な大会でした。
微力でもわたしは、社会主義原理主義の克服と民主主義制度下での多数派戦略を主張して党の変革運動を行なってきました。ところが一方で解同出身の小森さん・社会主義協会出身の上野さん執行部は、民主主義の道ではなく突撃的な原理主義の道を進み、今大会で「社会主義?綱領の採択」「党名の社会党への変更(回帰)」「規約の専制的な変更」を党に強要してきました。
党員が党に結集する基軸についての論議をその多くが不活性な支部などでまとめさせ(つまり守旧派無思考派が代議員に選出される)大会を押しきろうとする非民主的な運営では、原理主義指導部に対抗し打ち勝つすべは最初から奪われているに等しいなかでの大会であり闘いであったのです。
そして、結果です。
にもかかわらず、社会主義?綱領には、無記名の代議員総投票数171票のうち、原理主義指導部提案に賛成128票(74.9%)反対37票(21.6%)白票6票(3.5%)となり、党名改訂方針案は同じく総投票数171票のうち、原理主義指導部提案に賛成124票(72.5%)反対43票(25.1%)白票4(2.3%)という結果となりました。票数だけでなく、反対意見は具体的で、賛成意見は無内容の決意主義であったことも印象的です。
これをどうみるか、わたしはハッキリと言います。原理主義指導部の完全な敗北であると。
事前の意見交換や交流を保障されない状況の中で、新社会党の中の相対的に活発な問題意識をもった代議員の4人に1人が反対したのです。これを支部レベルの党員にまで拡大したときに、賛否は半ばするとわたしは確信します。
前委員長・矢田部さん、前書記長・山口さん、そしておおくの来賓の方々が、社会主義?綱領の採択と党名の変更(回帰)に危惧を表明したのも特筆すべき出来事です。
さて、これからです。
わたしは新社会党を離党します。民主主義制度下における多数派戦略を採用し促進する新たな政治的結集を図りたいと考えます。新社会党反対派の同志諸君! 決然と離党しよう! そして、さざ波通信およびその読者諸君、そして心あるすべてのみなさんとの、近い将来の団結を実現しよう。わたしたちは歴史的な闘いをはじめたのです。この闘いから未来が生まれます。団結して頑張ろう。
尚、今後、新社会党や共産党とは「共闘」して社会変革を実現していくのが課題です。