先日、新社会党大会での反乱をレポートし、新社会党反対派に離党を呼びかけ、また共同での変革を望む心ある人々も含めた新たな政治的結集を訴えた前新社会党員です。
過ぎたこととは言いながら、今回の新社会党大会が、いかに非民主的な状況の中で狭い誤った突撃をしたのか、様々な状況がわかってきましたので紹介いたします。
この目的は、こころある新社会党員に新たな政治的結集を促すためであり、他の革新政党に警鐘を鳴らすためでもあります。
大会に向けて、原理主義指導部は「機関紙」などを中心に、あらゆる機会を利用して、社会主義?綱領と党名変更の意義を宣伝し、また党員の大半が支持しているかのようなムードを流してきました。
この掲示板でも紹介しましたが、わたしは機関紙に反対と全党員投票をするよう求めて投稿しましたが、いつものように無視されました。
しかし、これがわたしだけでなく、前委員長矢田部さんの意見書さえ党員に届けられなかったことがわかりました。
矢田部意見書の一部を以下に紹介します。
箇条書き1~7まで省略。
第8に、規約について一言申し上げたい。いきなり規約の改正案が提案されましたが、前文は余りにも唐突で戸惑いを感じます。
党の任務や性格についての内容を規約に盛りこむこと自体論議を必要と考えます。綱領と規約がこのまま成立すると綱領に賛成できないものは党員として欠格ということになりかねない驚くべき内容になっていることを留意して欲しいのです。
第9に、現行規約第4条第4項では、綱領と規約の改正については、全党員の投票の規定があります。綱領は単なる改訂ではなく新綱領の策定であり、規約も前文で党の基本的性格を規定するなど大幅な改正となり、いずれも党にとってこれ以上の重要事項はありません。
したがって、綱領・規約(党名変更含)については、全党員の直接投票によるべきものと考えます。綱領の柱に「直接民主主義」をうたう党がまず「隗より始めよ」であり、これを避け党大会で決めることは綱領否定の論という他なく、党規約違反でその有効性に問題が生じ無効の争いにも発展しかねません。
なお、党名については、全党員の直接投票にするようですが、綱領と規約を別にするという理由は全くありません。
大事なのは民主主義です。新しい社会主義の特徴は民主主義だと繰り返し強調しているのに党内民主主義さえ実践できないようでは前途が危ぶまれます。少数者の意見を大切にすること、論議を尽くすこと、ていねいに手続きを運ぶこと・・・・
この矢田部意見書を踏まえ、表現をもう少し穏やかにして(しかし本質は変わらず)前書記長山口哲夫さんと連名で意見書が6月7日付で中央執行委員会に提出されていたのですが、原理主義指導部はこういった意見書を一切党員に明らかにせず大会の突破を図ったことが明らかになってきました。
ハッキリしてきたことは、原理主義指導部の非民主性と大会そのものが規約上無効ではないかということです。
こうしたことを知った上で、社会主義?綱領採択、党名変更提案に賛成する代議員・党員がはたして何名いたでしょうか。
原理主義指導部によるクーデター、これこそが新社会党大会の本質であったのです。
わたしは離党して新たな闘いを開始します。反対派の新たな結集を訴えます。わたしの所在はすぐわかります。また、党内に残る同志はこの問題を曖昧にせず大会無効を訴え徹底して党の民主化のために闘っていただきたいと思います。