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一般投稿欄

バビロンさんへの反論

2002/7/12 ウナギ犬、20代

 私はやっぱり、貴方の意見には賛同することが出来ません。
 「地方選だったら良いけど、影響の大きい大統領選挙では第三候補は遠慮しなくては」という意見は、干渉しすぎると思うのです。
 立候補した人間や、投票した人間の意志を無視しすぎてはいませんでしょうか。
 バビロンさんの意見全体に感じられるのは、あなた自身が信じてる正しさに、いかに全体を合わせるかという姿勢なのです。
 私は共産党が一番まっとうな政党だと考えていますが、その判断を他人にそのまま受け渡そうと思ったことはありません。
 むしろ、自分で判断しない、政治に感心を持たないことが、政治にとって非常に害悪だからと思うからです。

 「ブッシュよりゴアの方がまし」という意見の根拠を私は聞きたいです。
 ブッシュの対テロ作戦は、ゴアであったら犠牲者が減っていたという話も腑に落ちません。
 あの時はブッシュ支持・ゴア支持に関係なく、アメリカ国民のほとんどが復讐の欲望に酔っていたように思えるからです。

 私はおちあいさんと同じく、現状での保育園民営化に反対なので、その点にも反論しておきます。
 今行なわれてる民営化は、財政赤字のしわ寄せから公的資金をカットしようとしているようにしか、私には見えません。
 しかし超少子化が進んでいる日本では、育児に対する行政支援を減らすことは、全くの自殺行為だと思います。
 超少子化と言いましたが、出生率1.36という数字は、次世代の人口が元の世代の7割未満になることを示しています。
 さらに同じ率で生まれる次の世代(第三世代)の人口は、元の世代の半数以下ということです。
 別に私は『より良い育児』に反対してる訳ではありません。
 現実的に考えて、現状での保育園民営化は自殺行為と思うから反対しているのです。

 あと、長野の政治的状況は私の意見とは別に矛盾してないように思えます。
 むしろ、議会の保守派に対して妥協してない田中知事は、貴方の批判してる「理想主義」に近い物なのでは。
 私が『勝つ選挙』を批判するのは、妥協することで方向性が理想から外れることを危惧しているからです。
 「政策の実現性を追求」と言って、田中知事が脱ダム宣言を取り下げたら有権者はどう思うでしょうか。
 私は共産党が単独でもリコール反対にまわったことを好ましく思います。
 これが「野党共闘」と言い出して、社民党と同じく棄権にまわっただけなら、私は非常に落胆したことでしょう。
 こういった『方向性の厳守』が、『勝つ選挙』に反対する私の根拠なのです。

 少数派が多数派を目指す、それは否定してません。
 しかし政策間に大きな溝のある者同士の連帯が、果たして良い結果に繋がるかどうか、それは厳しい目で見ないといけないと思います。
 私はそれより、選挙で勝つなら、投票率の低さに目を向けるべきだと考えています。
 保守派の組織力で抑えきれない票が多数あるのです。
 こうした票を集めるための戦略、情報戦略について考えるのは賛成ですが、政党の意義を失わせるような連帯戦略には、私はやはり反対の立場をとります。