8月5日に稼働を始めた住基ネットについて数件の文章があるが、個人情報の集中化の危険性ってそんなに呑気でいて良いのだろうか。権力の中枢にいる人たちのこの制度についての発言を見ると、今後個人コードに263にも上る情報をリンクする事も勿論危険な事であるが、もう一つ重大なことは現在は民間が使用することを禁止しているが、法再改訂時に民間使用を認める方向にある事である。
例えば、車を買い換えたとき大概の人はディラー任せにしている。ここで住基コードが漏れる(これは現行でも避けられない)。
金融機関に預金するとき本人確認のためとしてコードを記入する。クレジットカードを作るときも同様、民間にコードの使用を認めたら民間業者は言うまでもなく、個人情報が集中してくる政府行政機関に「私の日常生活の全て」が把握されるのである。
総務省では「専用回線だから心配ない」と言っているが、各自治体の回線はLANと接続されているとのこと、となれば世界中のコンピュータと接続されていると同じ事なのだ。
「リスクは分散しなさい」とは昔から言われている事、個人情報の一点集中は即刻中止すべきである。
この問題については共産党も社民党も動きが鈍い。もしかしたら自分たちが政権を執ったときには便利な制度だと考えているのでは無いだろうが。
むしろ無党派の市民運動家の活動の方が的を得た主張で運動を始めている。皆さんからもこの制度の危険性を見極めていただき、ぜひ中止のための運動を始めていただきたいものである。