選挙戦略は、政権交代=落とす選挙にある。
この観点でみると、沖縄知事選では、現知事に、明白な公約違反、すなわち15年期限条件の実現不能がある。したがって、この点をついて、野党は、共闘の上、現知事を引き下ろすべきである。党の個人的(?)感情論から、自ら共闘戦線を降りる共産党の戦術は、党のためにも沖縄県民のためにも、ひいては日本、世界のためにならないものであり、残念である。思い直して欲しいものだ。
他方、長野県知事選のほうは、選挙の実質が、議員の職権乱用に対する県民の否認意思の確認または、任期途中で田中政策の再信認を求めるものであり、沖縄知事選とは異なる。
ここでは、引き落とさない選挙が目的になり、共産党の田中推薦の戦術は、妥当である、と思いますよ。
共産党が、沖縄選挙では、極端に左にぶれ、長野選挙では妥当に対処するのはなぜ? それは、選挙に対する原則的戦略が確立されていないからでしょう。
間接民主制=代表民主制の下では、政権交代こそが選挙のAでありかつまたZである、と思います。