titakeさんの返信にお答えします。
公務員の量、質から考えてその賃金は妥当か。
ititakeさんから見れば、公務員はみな怠けているから賃金を引き下げろ…とお考えのようです。
公務員はみな高給取りではありません。国家一種(キャリア組)の特権的待遇を引き下げる必要があることは論ずるまでもないことです。しかし、一方では、若い一般職員は年収300万円程度で働いているのも事実なのです。
このレベルの職員を「高給」官僚と同一視することはやめるべきです。
年功序列賃金は悪か。
年功序列賃金は否定されるべきでしょうか。国の事務次官、局長などの賃金が相応かは、議論の余地がありますが…。
年収1,000万を超えるようなケースはともかく、年功序列賃金をいちがいに否定すべきではないと考えます。看護士、介護福祉士、養護施設指導員など、長期の職務経験が仕事の向上につながっていきます。こうした側面をバッサリ切り捨てるのは正しい見方とは思えません。
「業績評価」はよい労働を保証しない。
業績評価がないから「公務員はダメなんだ」とよく言われます。
しかし、公共サービスの評価はセールスマンを評価するように簡単ではありません。
公共サービスはたくさん働くことがよいこととは限りません。
10人の患者を看る看護士より、20人の患者を看る看護士のほうがいいとはいえません。(こうした効率化は患者サービスの低下となるだけでなく医療事故の原因ともなる)
業績評価で労働者にムチ打てば良質なサービスが提供できると考えるのはあまりに短絡的です。
業績評価がよい結果をもたらさないのは民間も同じでは、ミドリ十字の社員は血液製剤の危険を知りながら、「ノルマ」を達成するためにその販売に精進したのです。評価の視点が「管理者」にある限り、評価の目的の妥当性かは重要な問題です。妥当でない目標が公務員に与えられたときの国民の被害はたいへんなものになります。
ititakeさんの偏見
ititakeさんは、どうも自民党や財界よりも「公務員」が憎いのではと思う節があります。
契約制度の書き込みでは、公益法人の入札を非難されていました。
書かれていることはそのとおりなのでしょうが、一方では、自治体の発注は「一般競争入札」「予定価格の公表」と改善されてきています。
私は加えて「最低制限価格」の対象拡大が焦眉の課題と考えているのですが、(不当なダンピングを許してはなんにもなりません)
自分の目についた「悪」を糾弾するたげで、契約制度の改善を働きかけないのは不思議です。
奴隷根性はどちらか
ititakeさんは、8月21日の書き込みで「革新といわれる人々は…政、官、財が自分たちとは離れて存在するという奴隷根性に浸りきり既得権益をそのままにしてお金や社会保障を主張している」と書かれています。
私は昼夜を問わず「不当解雇」と闘う地区労の活動家を知っていますが、この言葉はこうした労働運動を底辺で支えている人々に対する侮辱です。
社会保障が不足していて困窮している人はたくさんいます。
私は、もっと日本の労働条件、福祉制度は向上させなければならないと考えています。
中小企業がおかれている立場を「変えられないもの」と考え、大企業の発注方法や、契約制度の具体的な改善に取りくまないititakeさんこそ「現実の奴隷」ではないのですか。
ititakeさんが真の「改革者」であるなら、日本の企業構造をマクロに捉えて、業界刷新のために全力を尽くすべきです。