「さざ波通信」の週刊金曜日非難(批判ではなく非難でしょう)に対して、狭量かつ行き過ぎた非難としてわたしは反対しました。
桜坂さんが、ご自身の辛い体験を披露しつつも賛意を表してくれました。
そこへ、8月9日スパルさんの、週刊金曜日批判(非難?)は当然との書きこみです。重要な論点と思います。交流と討論をお願いします。
最近、バビロンさんの書きこみがないのは淋しい限りですが、わたしが一貫して主張してきたのは、
1)公共事業癒着・官公需癒着型政・官・財支配体制に日本が深く蝕まれており、国民と国に財政はじめ深刻な危機をもたらしている。
2)特殊法人だけでなく財団社団など公益法人に関しても、無駄な税金が注ぎ込まれ、他方で国民の監視が行き届かないシステムになっており、官僚や公務員の天下り先となり特権と不当な待遇が野放しになっているケースが多い。
3)軍事費や公共事業だけでなく福祉や教育に関しても、例えば保険料の引き上げや給付の引き下げが策動されている雇用保険についても財源の官僚のための巨額の無駄遣いが行われている。
内容抜きに福祉や教育を聖域とすることは官僚と公務員の特権を野放しにし国民と国の危機を深刻化させ社会を分裂に導くものになる。
4)そうした環境の中で働く公務員・準公務員に、年功序列の特権的な待遇が与えられてあり、同一労働同一賃金ということさえ無視され社会に差別と分裂をもたらしている。
こうした問題への対処は緊急の課題だと思いますが、野党共闘消極派のひとたちや左翼原理主義派のひとたちには、ピンとこないみたいです。
わたしは、必ずしも民営化論者ではないです。(不要な公益法人については民営化論者ではなく廃止論者です)
しかし、官公庁や公益法人、官僚と公務員・準公務員の間で、わたしが指摘するような問題の解決にむけての動きがあるかといえば皆無に等しいのではないでしょうか。
そうしたとき、民営化という手法を論ずることさえ裏切りだとかいう人たちは、資本主義だろうが社会主義だろうが、害悪を撒き散らしてきた官僚主義の温存派、封建的な守旧派ではないのか、と思います。
*社会主義原理主義派の人たちは、ソ連東欧の失敗をもっと真剣に総括すべきと思います。
わたしが在籍していた新社会党などでも、公務員準公務員のひとたちが多く、以上のような視点が極めて弱かったのですが、多かれ少なかれ左翼全体の弱点として存在するのだろうと想像します。
さて、わたしの意見を以上のようにまとめたうえで、スパルさんの書きこみについての質問です。
1)バブル崩壊以降の自殺者の増加と民営化に何か関係があるのですか?
2)運輸部門の労災の増加があったのですか。そしてそれは民営化と関係があるのですか?
3)ヤマト運輸が政府の政策の右からの批判者とのご指摘ですが、どういう事実をもとにそう仰るのですか?
4)民営化→労働強化→労災や自殺者の増加という図式でものを語っていらっしゃいますが、教育や経験や交流を通じた労働の高度化とか効率化、仲間としての支え合いを否定されるのですか?
そうしたことは、公務職場だろうが民間職場だろうが必要なことだと思いますが、どのように推進なさるのですか?
仲間のことに無関心で、自分だけ楽をする労働者っていますよ、ホントに。
スバルさんのご意見は、民営化すると労働強化になり自殺者や労災が増えるので、民営化などを言う人間は階級敵!(古いねえ)だということでしょう。だから週刊金曜日はけしからん、非難されて当然というわけでしょ。あまりに狭量な意見と言わざるをえません。
最後に質問。
上に挙げた、わたしの指摘は社会の問題点として存在していますか、いませんか? もし、存在しているとしたら、それらの問題はどう解決していくべきでしょうか?