革新系と保守系の国民が、戦うと大体保守系が勝ちます。
利益を平等に分配するように主張する革新系は、利益を自分の所により多く集めようとする保守系よりも力を貯めにくいのです。
だからこそ革新系は、多数派を形成して世論を味方にして戦わなければならないはずなのに日本の政治風土内では少数派です。
日本人の多くは、保守系なので主張している事が正しいかどうかはあまり問題視しません。
それよりも自己保身と損得を第一に考え、どこに付けば身の安全が図れるか、甘い汁が吸えるか、というような事ばかりを考えています。
そのような考え方が、太平洋戦争時の翼賛政治や現在の自民党を擁護する総与党政治を形成しています。
民主主義というのは、革新系から出た考え方であり保守系サイドからは、まず出る事はありません。
保守系の人間は、革新系の人間よりも民主主義の考え方が希薄です。
政治を正して自分達の生活を守るといった考え方があまりありません。(自分の生活を良くするために努力するという考え方はあるようです。)
だから平気で選挙を棄権したり、人気投票のように芸能人に投票したりする訳です。
だれが当選しても政治は、変わらないといった発言をするのも保守系の特徴です。
世の中というのは変えようとしなければ変わらないのに、自分では何もせずに状況が好転すると思っているのです。
しかし革新系の人間は、これを容認する訳には、いかないのです。
一度国の政策が、定まれば全国民は、これに従わざるをえません。
例えば、いくら消費税に反対しても払うことになるのです。
自分は、消費税に反対している共産党に投票したから払わなくても良いのだ、という事にはなりません。
結局は革新系は数々の利権を奪われた上、保守系主導の無駄遣い政策と利権政治のツケを払わされるのです。
利権を奪われる代表的な例は、組織内での地位に見られます。
共産党支持を表明すると、大体どこの組織でも出世は見込めなくなるからです。戦時中の日本なら命の危険すらある。
共産党の支持が伸び悩むのは、共産党の体質や政策よりも、むしろ権力を握り続ける保守系の人間からの嫌がらせを恐れているのだと思います。
とにかくあらゆる手段を使い革新系が主導権を握らない限り富の平等な分配はあり得ません。
革新系は、日本人の保守的な考え方を革新的な考え方に変えさせる必要があります。