千葉土建・佐倉支部の副支部長をしています。
私は日本の労働運動の現状は深刻な停滞状態にあると思います。
74春闘に勝利してから28年、賃金、労働条件の低下はもとより、労働法制の改悪に告ぐ改悪で、人材派遣法まで導入されました。
医療、年金制度の改悪も繰り返し行なわれ、介護保険まで導入されました。完全失業者が5.4パーセントを記録しているのに、雇用保険制度の改悪まで許しています。
労働者の苦難をよそに「11年に亘って全労連が存続した」ことを自画自賛しましたが、それはいったい何でしょうか。資本家階級とその政府が「大企業の利益を守り、国民収奪が出来なかったのは、全労連を潰せなかったからだ」とでも言ったのでしょうか。「連合が闘わず労働者を裏切った」と言い続けてきましたが、資本の分断攻撃を許した一面の責任が、全労連の側には一切の責任はなかったと言い切れるでしょうか。労働者の労働条件の向上、働く権利の拡大、平和と民主主義を守り発展させるために、献身的に高い次元に立って闘ったと言えるでしょうか。
いま大事なことは、最も苦難に直面している労働者に対し、最優先で全力を上げて共に闘うことです。たとえば、失業者に対しては失業期間中まともな生活が出来る保障を要求すること。住宅ローンの対策も闘うことは重要です。
また、中小企業で働く労働者の賃金・労働条件の向上、パート労働者は「違うのは労働時間だけ」を実現させること。
さらにグローバル化・空洞化する産業構造に対応して産業別労働組合組織へ転換を目指すことを真正面から取組むことが重要です。
以上のことを進めるために大事なことは、幹部が率直に現状を認識し、全国の労働者に討論を呼びかけることだと思います。
尚、私の考えはホームページに公開してありますので参照ください。