いたってチンケなエピソードで申しわけありませんが、日本共産党が査問を実際に行っている証拠を掴みましたので、書きます。
私の実家に最近、日本共産党の最新ビラが配布されました。しかしこのビラには、北朝鮮の拉致事件に関する記事が、ただの一行も書かれていませんでした。それで私はその翌日、地元の日本共産党の県委員会に電話し、このことについて質問しました。
電話のやり取りの中で私は、不破哲三議長の衆院代表質問(1999年1月、11月)や、不破哲三議長と森首相との党首討論(2000年10月)は、日本共産党にとって決して有利な材料ではない。日本共産党がもし今後、不破哲三議長の衆院代表質問や、不破哲三議長と森首相との党首討論を、日本共産党の「北朝鮮による拉致事件に対する手柄」としてビラに書くようなことがあれば、そんなものは、日本共産党に対する支持を広げるどころか、日本共産党に対する支持を減らすだけだと伝えました。
電話の相手は、県委員会の女性の方でした。この方は、しんぶん赤旗をその場で調べてくれたりして、非常に好感の持てる人ではありました。
けれど、その方は電話の最後の方でこう言いました。「あなたはどちらの方でしょうか? できればお名前なり電話番号なり教えてください」。
私は即座に断りました。日本共産党に対して「文句を言う」というスタンスで電話したので、こちらの電話番号が知られないよう、あらかじめ「184」を付けて電話しました。こちらのことは絶対に知られたくありませんでした。「自己防衛ですから、こちらのことは何も教えられません」と、私は何度か言いました。
しかし、この女性の方は意外にも粘られました。「自己防衛ってどういうことでしょう。どうして教えてくれないんですか? いいじゃありませんか? 名前や電話番号くらい。教えてください」と、その女性の方は私に食い下がりました。それで私は、「査問されると困るので、こちらの名前や電話番号など、一切言いたくありません」と、無茶な言い訳とは知りつつ返事をしました。
そしたら、1秒くらい経って、その女性の方は、「あなたは党員なんですか?」と聞き返してきました。
馬鹿な私は即座に、「いいえ、私は党員ではありません。しかし、査問というような、そんなことをやられたら困るので、こちらの個人情報は言いません」と突っぱねました。
そうこうしてうちに、いつしかその女性の方は、「日本共産党は、査問というようなことはやっていません」と言い始めました。それで私は、「でも、日本共産党は査問をやってますよね? こんなことすら否定するようでは、ますます怖くなりました。これでますます、こちらの個人情報を言う気は失せました」と言って、電話を一方的に切りました。その女性の方は、なおも粘ろうとしていましたが、これでは埒があかないと判断し、私は一方的に電話を切った次第です。
しばらくたってから、あっと気づきました。
日本共産党がもし、査問なるものを本当にやっていないのだとしたら、査問という言葉を聞いた瞬間、「あなたは党員なんですか?」などという返事の、返ってくるはずがありません。
ということは、日本共産党は、党員に対して、査問をやっている、ということです。
語るに落ちるとはまさにこのことだと思いました。
日本共産党は未だに、党員に対して、査問をやっているのです。査問は党員に対してやるものである。これが日本共産党における常識なのです。
ということはつまり、日本共産党は、北朝鮮と同じくらい怖い政党だということです。
査問と聞いて、「あなたは日本共産党員ですか?」と問い返す。そういう日本共産党員が実際にいるということ。この意味は重いです。
日本共産党が、もし査問を本当にやっていないのだとしたら、査問=右翼のデマというような図式が党内に浸透しているはずでしょうから、査問と聞いたら即座に、「あなたは右翼の人なんですか?」などと問い返されるはずでしょう。
それが実際は、査問と聞いて、「あなたは日本共産党員ですか?」と聞き返されたのです。
このことに気づき、再度県委員会に電話し、問いただそうとは思ったのですが、家人にたしなめられて止めました。そこまでする必要はないと言われたのです。
同じような経験をした方、いらっしゃいますか?
上記のような場合、県委員会の方が、こちらの名前や電話番号を聞いてくるというのは、どういう意味があるのでしょうか? 実際のところをご存知の方、教えてください。