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国民に打撃を与え、野党に課題を残した統一補選。政界再編を!

2002/10/28 ichitake、50代、零細企業経営者

 衆参7箇所の統一補選が戦われ、与党の5勝1敗1分?という結果に終わりました。
 この統一補選の結果は、国民に打撃を与え、野党に大きな課題を残すものとなりました。
 今回の衆参統一補選は、国民生活の破壊、日本社会経済の危機の中で戦われました。
 政・官・財の癒着のうえに乗っかった自・公・保=小泉政権の政治支配の継続を容認するのか断ち切る意思を示すのかの重大な政治決戦でした。
 結果は、革新・野党ともそうした争点を鮮明にすることにさえ失敗して敗北いたしました。それは、前回に比べて約25%にも及ぶ記録的な低投票率に表されています。
 しかし、この統一補選において自・公・保与党を勝たせたツケは国民に重くのしかかってくるものと思われます。
 このような結果をもたらした革新・野党の責任は重大であり、革新・野党は自己改革へ向けた大きな課題を背負うことになりました。

 革新野党の第1の課題とは、この統一補選を、今の政治経済社会の流れを変革するキッカケの戦いとして、国民にアピールできなかったことです。
 例えば民主党はその時期を選ばぬ党首選の混乱によって、与党への対決姿勢の対外的な表明を弱め、党の団結力の弱さや野党の結束力の弱さを曝け出してしまいました。
 第2の課題とは、政・官・財の癒着構造のうえに乗っかった自・公・保=小泉政権に対して、野党の最低限の政策的な一致(最低、選挙管理内閣でもよかった)の努力ができず、少なくとも国民に理解される努力を怠ってきたことです。
 第3の課題とは、なぜ、民・由・社と共は分裂選挙を戦ったのかという課題です。
 国会内では、それなりに野党共闘が進んでいるというのに、なぜ、この大事な選挙では共闘できなかったのか、共産党は独自の戦いをしたのか、国民にとっては「わかりにくい」構図でした。それがやむをえないものであるとしても、少なくともその理由は国民に広く知らされるべきであったでしょう。
 そうしたこと抜きに、共産党が「善戦健闘した」と述べているのを知って許せない気持ちです。わたしは、共産党と民・由・社の双方に責任があると思います。

 国民にとってのこの敗北は「革新と野党の体質と方針の変革」によって償われねばなりません。いずれ、少なくとも野党の再編は避けられないでしょうが、自由党の小沢さんと革新内「野党共闘派・多数派変革路線」による政界再編に期待します。