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拉致問題は拉致問題です。YYさんへ

2002/10/20 ichitake、50代、零細企業経営者

 10月18日付YYさんの書きこみに危険なものを感じます。
 YYさんは、拉致被害者とその家族に同情しながらも、もっと掘り下げた論議が必要とされています。
 その掘り下げた論議とは何でしょうか?
 つまり、
「家族といっしょにわいわい北朝鮮を糾弾するより、事件が2度と起きないようにするために」
「拉致したり、工作船を出したり」するのは「北朝鮮の人々は誰でもこのようなことを平気で行うのだろうか。そうではないだろう。理由があるはずだ。」
「最弱の北朝鮮が最強の米国に立ち向かうために閉ざされた環境を少しでも切り開くべく可能なあらゆる手段を講じて海を隔てた向こうから情報を得ようと努めるのは当然だろう。」
「われわれはアメリカ資本主義を維持するための最前線に位置しているのだ。」
 というわけです。
 わたしは主張します。
 どんな背景があろうと「拉致」は許されないのです。
 したがって、それを放置してきたもの、隠蔽してきたものは糾弾されて当然です。自己改革を求められて当然です。
 その背景なるものは、別に論ずるべきです。
 背景を論じることをもって、拉致の問題を曖昧にしてはいけません。
 拉致は拉致として究明され裁かれねばなりません。それをしっかりやらないところに、不正な権力と利権が温存されるのです。
 例えば、北朝鮮の人々は誰でもこのようなことを平気で行うのだろうか、などと気楽に書いていらっしゃいますが、北朝鮮の金軍事独裁王朝では、平気で誰にでもこのようなことをやらせてしまう国=体制かもしれないのです。
 拉致家族の真相究明と現状回復の闘い、そしてそれへの世論の支持をアメリカの指導者がほくそ笑んで眺めているなどというのは、世界はパワーゲームで動いているとかいう考えに毒されたものとしか言いようがありません。
 まったく逆だと思いますよ。家族と世論のこの人権への希求と闘いこそが、世界一のテロ国家でありテロ支援国家でもあるアメリカを結局は追いこんでいく闘いになると思います。