久しぶりで、浦島太郎の感があります。
相変わらず質の高い議論が交わされていて喜ばしい限りでが、平均的な政治レベルの日本人にとっては、おそらく理解不能で、「市民」から乖離してしまうのではないかと危惧しています。
例えば、田嶋陽子の社民党離党に関して共産党支持者はどう考えているのか定かではありませんが、「拉致問題」にも乗じて盛り上がっている幾つかの掲示板を見ると、共産党は社民党といっしょくたにされてコケにされまくっています。
ほんの二例ほど:
田嶋陽子ファンサイトの掲示板
http://bbs1.parks.jp/10/1646/bbs.cgi?Action=Tree&Page=1
社民党 あまたつ政策秘書の掲示板
http://8626.teacup.com/olga/bbs
ネット社会の中で議論の質は二極化されてしまっているようです。
まあ、精神衛生上もよろしくない内容ばかりなので、それらを下品で低級な議論だと蔑み、見ざる聞かざるを決め込むのも手かもしれません。しかも、非論理的な相手と議論する事は骨の折れるものです。
しかし、これが多数派日本人の現状だとしたら、この情況を変えない限り日本の将来は暗澹たるものでしょう。二極化されたネット社会の隅でいくら高質の議論を交わしても、多数派の議論の輪に敢えて切り込む気概がなければ、議論の成果は絵に描いた餅でしかありません。
もう一つ気になるのは、そうした政治的掲示板のいくつかには、ある種のプロ(つまり職業として活動している)と思われる輩が暗躍していて、巧妙な仕掛けを配し、反動的な主張に有利なデータだけを多量にばらまいている事です。その手のプロは決してここのような場には顔を出さないでしょうが、放ってはおけません。