ichitakeさんの御投稿をよんで、改めて、経済学における理論戦線の遅れを感じざるをえません。緊急要求は、理論的に見ると、分配の改善や将来不安の解消、あるいは労働市場への正常化が、マクロ的な景気の改善にもつながる、という主張になると思います。これは、正しいとは思いますが、理論的には思うだけではだめで、証明しなければなりません。ここでの命題は、数量と数量との関係ですから、その証明は、少なくとも一部分は数学をつかったものになるでしょう。
マルクス経済学は、こういう理論的要求に全く応えていないのではないですか。1983年に『日本経済の数量分析』置塩信雄他編が出たくらいで、それっきり。
反論を待っています。