投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

民医連の再生のために

2002/10/12 河童、50代、遊撃隊

京都民医連中央病院で手抜き検査が見つかり、保険金の不正請求で捜査が行われたそうです。京都では大問題になっているようで、府議会でも取り上げられ、共産党にも責任があるとの批判が高まっているとか。それについて、共産党が不正請求はもってのほかで民医連関係者に猛省を促すとして自分たちに責任がないような言明をしたと、怒りの投稿が2・3あったようです。
 大阪の耳原病院のセラチア菌騒動、今回の検査の手抜きと、病院では考えられない相次ぐ不祥事にあきれ返るとともに、いやいや管理職にされ、不祥事の責任をとらされている同世代の医者たちに同情を禁じえません。世情民医連を共産党の病院のように思っている人が多いのは、実態がそうだから結構なのですが、本来民医連は、国民のためのよりよい医療を行おうとする医療関係者が起こした運動であって、共産党が集票のため作った病院ではありません。しかし医療活動で評判を取ったことを利用して、一部の医者や看護婦が議員に立候補することによって、民医連病院が共産党の集票組織のようになっていく傾向がありました。
 党組織が拡大を続けているときは、病院関係者も学校や党員の縁故で補充が利き、民医連も拡大の一途をたどることができましたが、今ではそれができなくなり、一般公募をよく見かけるようになりました。消息筋ではありませんので、民医連大病院の職員の党員比率は分かりませんが、20年前で、老舗民医連大病院の医者の党員比率が4割でしたから、今では、職員比率でも3割を切っているでしょう。民医労の青年学習会講師は、日赤労組などの学習会と雰囲気は変わらない、共産党員2世に反抗的な人が多く、かえってやりにくいといっていました。それでいて幹部は共産党が独占していますから、よほど有能な共産党員の管理者がいるところでないと、医療活動、党活動が破綻してしまいます。党活動の破綻は議員の落選ですから、外部からは分からないことが多いし、また一般への大きな影響はありません。しかし医療活動は、人の命にかかわることですから影響は深刻です。セラチア菌問題は病院が不潔で、医者や看護婦が消毒を怠り、患者の命を奪ったことです。検査の手抜きは検査関係にはままあることにしても病院の経営第一主義、効率第一主義がもた・・・(文字化け)・・・
 ふつう共産党は馬鹿で途方もない自意識過剰な人々ですから、こういう問題が起こると、民医連病院に介入して粛清を行います。でも考えてください、医療関係者でもないものが病院に指図して何ができますか。かえって事態を悪化するだけです。共産党が民医連問題で謝らなかったといって怒っている人は、もっと民医連に介入せよとけしかけているようなものです。
 大切なことは民医連は、国民の医療を守るため必要な組織なのですから、もう一度原点に立ち返って先進的な医療と国民の医療を守る運動をどう行うか考え直すべきです。その際、医療活動が集票と一体になっていたり、共産党員でなければ幹部になれないなど、共産党との関係が不正常なことが、医療の質の低下や手抜きの原因になっていた問題にも点検を加えるべきです。共産党との関係を見直し、民医連が原点に返って再生することを強く期待しています。