11月24日付赤旗日曜版の2面3面に熊本・尼崎の市長選挙勝利の特集が組まれている。
わたしにとっても、久しぶりに、嬉しい記事であった。
しかし、今日の国民生活破壊、日本社会経済の危機の中にあっては決して十分な勝利ではない。
国政選挙において、地方自治体首長選挙において、地方議会選挙において、自・公・保政治勢力を圧倒し、地域・職場・文化での闘いと結合して政・官・財の癒着と支配構造を打破していかねばならない。これは待ったなしの課題である。
そのように考えたときに不可解なのは、長野・熊本・尼崎で闘い勝利できた闘いを、なぜ、統一補選や沖縄では闘えなかったのかということである。
政策協定が出来なかったのか、候補者に問題があったのかもしれない。
また、民主党・自由党・社民党などが地方自治体首長選挙などで自・公・保に擦り寄っていることもあるであろう。
しかし、いずれにせよ、少なくとも、共産党は、その理由をハッキリと明かにすべきであり、どのような共闘を望むのかを他の野党に明示すべきである。そして、共闘を追求すべきである。
もし、共産党が、共社共闘を主軸にしなければできないとか、共産党と無党派との共闘しかできないなどと考えているとするならば、それは国民の変革への願いと希望に背を向けるものでしかないであろう。
3面下隅に沖縄知事選、新垣さん健闘。確信の旗掲げ得票で前進、との記事が掲載されていた。
共産党には多数派形成の方針が一貫していないと思わざるを得ない。
尚、民主党・自由党・社民党には、長野や熊本や尼崎の闘いから、国民の立場に立って自・公・保政治と訣別し闘い抜くことによって党が成長するのだということを学びとってもらいたい。