この投稿欄でも、共産党の拉致問題への取り組みの批判がでている。私も同感だが、共産党としてもっと積極的に取り組まなくてはならない問題がある。それは日本人妻問題である。最近の報道によれば、帰還運動で北朝鮮に渡った日本人妻が、中国経由等で密かに日本に帰国しているという。親族の反対を押し切って渡ったので、今更親族に頼る訳もいかず、といって高齢のため、職にもつけず大変悲惨な状態にあるという。我が日本共産党は、何故こうした日本人妻の救済運動を起こさないのだろうか? 1960年代から70年代にかけて北朝鮮帰還運動を推進したのは、日本共産党と朝鮮総連である。
当時の「アカハタ」等で北朝鮮は地上の楽園と散々煽って、躊躇していた多くの日本人妻をその気にさせ、送り出したのである。その後日本人妻が北朝鮮でどうなったか、社会で蔑まれ、挙句に殺されたり、収容所に送られた人が多数いるという情報もある。だから危険を侵しても、日本に帰国しようとしているのである。こうした状況にしてしまった責任は、どの政党よりも共産党は大きい。今からでも遅くはないので、帰国した日本人妻の救済と北朝鮮国内にいる日本人妻の安否を、拉致問題への言い訳以上の熱意をもって取り組んでほしい。
それとも帰還運動は、宮顕体制下で野坂とか袴田という悪い奴等が勝手に行なったことであり、今の不破・志位体制に責任はないと言うのだろうか。