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過激なマネタリスト小泉に対抗するには過激なケインズ政策で

2002/11/18 地域経済分科会、20代、サラリーマン(激辛ケインジアン)

こんばんは。

 「正統派ケインジアン」の地域経済分科会です。

 これを読んで、唖然茫然とされる方も 多いかと思われます。が私は、大真面目で 言っているのです。

 とうとうおかしくなったか、と思われるかも しれませんが私は「正常」です。

 最近、大蔵官僚の知人と話し合った事も含めて 言っているだけです。

1、はじめに

 現在日本を覆っている閉塞状況の 根源は、「財政危機下のデフレ」 であると思います。

 もはや打つ手ナシのように見える。

 ここで小泉内閣が登場し、「構造改革」 を唱えるや、人気は沸騰したわけです。

 わらにもすがるとはこのことです。

 しかし、小泉路線の破綻は明らかです。 が一方で「過激な新自由主義」小泉 への期待は残っています。

2、過激なマネタリストには過激なケインジアンで

 これに対抗するには、「過激なケインズ政策」 しかありません。

 現在の世界経済の構造は、生産過剰の構造です。 アダムスミスが前提としたような、収穫逓減の 産業などあまりありません。

 構造的生産過剰=デフレの状況では、何をすれば よいか。政府がそれを補うしかないのです。

 今の日本では右も左も「小さな政府が望ましい」 という何ら根拠の無いデマゴーグに騙されています。

 政府の規模は経済状況によって違ってしかるべきです。 それを一律に小さな政府が良い、と頭から決めつけるから おかしいことになります。観念論に凝り固まっています。

 ケインズ政策もチマチマではダメです。世論の 支持は得られません。今の世の中は過激なものが 受けるのです。

 従って、過激なケインズ政策=政府通貨発行権 行使しかないのです。

3、9999兆回でも繰り返して言う--インフレにはならない

 逢えて批判を恐れずに言えば、政府が毎年 100万円を国民一人一人の銀行口座に 振りこんでも良いでしょう。

 インフレになる、と心配される方も居られるでしょう。

 だが、インフレにはならないのです。

 赤旗でも赤字国債日銀引き受けは、悪性インフレの 元とか、言ってますが、違います。経済状況を見れば インフレにならない事は明らかです。もしインフレに なったら皆さんの前で鼻からスパゲッティを食って 見せます。

 はっきり言って赤旗は「借金を作った」などと 自民党を攻撃するのは自爆行為です。

 現在の状況は政府が御札を刷ればよいだけのこと なのです。それが、若者や中小零細企業を 救う道なのです。

 9999999・・・・回でも繰り返し申し上げます。

 保革両陣営に新自由主義者、マネタリストが 蔓延している事こそ、亡国の元凶であると 考えています。

 自民党は借金をした事で責められるべきでは ありません。ケインズ政策を中途半端にしか しなかったことこそ、責められるべきです。 ちまちまやっていては景気はよくなりません。

 わたしは公共事業は金の無駄使いと考えるよりは むしろ、環境問題という視点から考えた方が よいと考えています。

 江戸時代に話が飛びますが、徳川綱吉が よくボロクソに言われます。貨幣を改鋳 したからです。

 しかし、実際には、経済成長に合わせて 通貨発行量を増やしたと言う側面もある わけです。

 藩札も然りです。商品経済の発展に 対応して、通貨の発行量を増やしたわけです。

 生産設備が余って、資本が余っているのに、 福祉を削り、失業を増やさねばならないのは、 政策の誤りであると断言します。

4、なぜ、俗論がまかり通るか?

 繰り返します。

1.御金の発行は国(幕府)の主権である。従って、いくら 発行するかは政府に委ねられる。

2、財政は経済の状況、経済構造でどうすべきか決めるべき。 現代経済は構造的生産過剰であり、資本過剰である。 総需要を政府が作り出して支えないともたない。

 どうして、この程度のことが出来ないのか。

 原因は右はマネタリストが蔓延し、左は マルクス経済学しかやっていないので、 いざ資本主義の当面の問題を解決、と言われると 立ち往生してしまう、こういうところだと推測 しています。

 右はわかります。アメリカ、IMFの傀儡であるから 当然です。

 左は、情けない話です。過激派マネタリスト小泉 に対して過激なケインジアン政策でぶつかるしか 生きる道はないのです。ですが、尻ゴミして 「公共事業の無駄を削ってごにょごにょ・・・」などと 口篭もっているから小泉の前にぱっとしないのです。

 公共事業?やればいいじゃないですか。瀬戸内海など 自然海岸に戻す工事とかガンガンすればよいのです。 米軍基地をぶっ壊すのも十分御金を食いますし。

 日本の景気が回復すれば、アジアの景気もよくなり、 アジアの民衆も一息つけます。

 高速道路も環境問題には配慮しつつも どうしても作りたいものは国費でガンガン 作り、料金もゼロで良いのです。

5、もはや開き直りしかない--このままでは「亡国」へ

 「ふははは。財政赤字で何が悪い!??100兆円くらい だったらインフレにならないんだ!」

 と開き直るしかないのです。それで国民が理解できなかったら? その程度の国民です。滅亡への道をまっしぐらでしょう。 それも天命と諦めるしかないでしょう。

 そもそも、国が滅ぶのときは、世の中が腐りきっている 時です。内部から腐るのです。

 右も左もマネタリズム、新自由主義に汚染され、 腐りきっています。

 その背景にはどうも「誰かが酷い目にあってないと気がすまない」 という人間のさもしい根性があるのではと、最近推測しています。 不景気で企業がバタバタ倒れて行くのを竹中君ら政府の マネタリストは楽しんでいるのではないか、と疑っています。

 時々、株が暴落したのを見て「ざまあみろ」と言っている人が 居ます。あるいは、テロが起きてざまあみろ、という 人。そういえば、アメリカ・テロをざまあみろ、というのは 日本の新左翼に特異な現象とも聞いています。

 「みんなが一緒に少しづつよくなる」ことよりも「人が自分より 少しでも沈む」ことを喜ぶようになりつつあるのではないで しょうか。

6、むろん、日本は滅びない---帝国主義復活への道

 しかし、私は国は滅びないと予測しています。 日本は軍国主義化することで生き延びるでしょう。 軍事費により、総需要を増やすようになるのでは ないでしょうか。そして、その財源は私が主張している セイニアーリッジにならざるを得ないはずです。

 そして、いよいよ、アメリカと二人三脚で 気に入らない奴は殴りまくる、そういう 帝国主義国になっているでしょう。

 前例はあります。高橋是清です。軍事費を 赤字国債の日銀引き受けで支弁すると言う 体制です。公共事業もガンガンやりました。

 高橋の御かげで、日本は大恐慌からいち早く 脱しました。

 ただし、途中で引締め、しかも軍事費を 削ろうとしたので、2・26事件で「天誅」 を青年将校に加えられ、暗殺されたのです。

 そんなことになるくらいなら、最初から 左翼陣営で、政府通貨発行権=過激な ケインズ政策を実行しましょう。

 そして、若者の雇用を増やし、医療も介護も 保険料は引き下げ、自己負担も引き下げ、 デフレも解消され、八方丸く収まるのです。

7 資本主義の延命につながるからダメか?

 ここまで書くと「いや、これは資本主義の 延命につながるからダメだ」という事を 言い出す「革命家」が居られるかも知れ ません。

 しかし、私はその人には「極左日和見主義者」 の称号を進呈致します。

 民を救うために革命をするはずなのに、本末 転倒だからです。

 資本主義が永遠に生き延びるかもしれない? 皆が幸せならそれで上等ではないでしょうか。

 ごめんなさい、社会主義は間違いでした、 で良いではないでしょうか。

 形而上学ではなく、弁証法的に捉えることこそ、 真の科学的社会主義です。