主客の厳しい条件のなか、ここ数日、資金繰りのため厳しい出張に出ていました。したがって久しぶりの掲示板です。
わたしへの批判も含めて様々な書きこみがなされていました。
バビロンさん、お久しぶりです。
わたしの目指す社員の自主管理経営がどこまでもつかわかりませんが、今後につなげるために、この間、当掲示板にて展開した議論についてわたしなりに問題を整理してみます。
1、みちじろうさんとは、例えば共産党の緊急要求の評価など、現在の日本の政治的な争点として「日本国民の生活破壊、日本の社会経済の危機」を最重要視する考えについてはかなり一致した見解を持っているのではと思います。
このことはわたしをおおいに励ますものです。
しかし、みちじろうさんとの争点は、公務員準公務員制度の中にある無駄な職場や労働、そして年功序列賃金など賃金制度の不合理、また一部に存在する無駄な社会保障を日本の政・官・財の癒着の問題、官僚制の問題として指摘した途端に、激しい攻撃を受けるところにあります。
2、高弘さんとは、選挙や運動について論議をしています。
わたしは、国民が主人公の政治の実現のために、是非、革新共闘と野党共闘が必要と主張しているのですが、高弘さんは野党共闘より選挙制度の(比例選挙への)改革が重要だと主張なさっています。
わたしは、比例選挙制度の方がよりよいかもしれないが、野党共闘は、選挙は勿論のこと、運動や、作り上げてゆく社会のためにも必要と訴えています。
3、しろうさんとYYさんとは、拉致問題について、その扱いと日本国民の反応について論議をしています。
わたしは北朝鮮の蛮行を糾弾する必要があり、それを隠蔽し庇い無関心であった一部の革新勢力などは糾弾されねばならず自己批判すべきであること。
国交正常化交渉では性急にことを運んで拉致犯罪を曖昧にすることのないよう、しかし国交回復に向けて知恵を出さねばならず、また日本国民の多くはそのことを十分理性的に判断している、と主張してきました。
それに対して、しろうさんやYYさんは、日本国民の北朝鮮批判に「差別意識」や「排外主義」など危険なものを感じ取り、北朝鮮批判に一面化することは、日米の東北アジアでの侵略体制を覆い隠し、日本の戦前戦中の国家犯罪を覆い隠すものであるとの批判をぶつけていらっしゃいます。
さて、今後、議論はどのように進むのでしょうか?
そして、社会の現実はどのように進行してゆくのでしょうか?
それぞれの問題に一言だけ。
1、11月2日付のみちじろうさんの投稿「真摯に議論」は、ごめんなさい、みちじろうさんにそのままお返しします。
10月14日をはじめとしたわたしの書きこみの悪意ある「引用」(にもなっていませんが)と、一方的な批判(というより非難)はやめていただきたいのです。
10月14日のわたしの書きこみを、賛否は別として、あなたのように理解する人は少ないと思いますが、いかがでしょうか。
わたしは、上に述べたような認識を持っていますが、それが絶対正しいものとして固執する気はありません。
意見の相違、認識の相違を、論議によって埋めてゆくことをわたしは希望しているのです。
でも救いはありましたね。
みちじろうさんは、その最後でこうおっしゃっています。
「公務員が国民全体でなく特定業界に奉仕する。銀行が市場原理主義の手先になって中小企業を潰している。こうした倒錯をまっとうな政策実現を願う世論を起こして議員を変え、政治を正していく、このことが大事なのではありませんか。」
はい、これだけではありませんが、このことも言いたかったのです。すべてではありませんが、少し距離が縮まったのではないでしょうか。
2、高弘さんの最新の投稿を読んで、野党共闘を否定はなさっていないのだなと嬉しく思いました。
比例選挙制度も含めて、もっともっと合意を形成できてゆくでしょう。
ただ、国民の意識への「軽視」と「力学主義的傾向」(と感じる)がわたしには気になります。
3、しろうさんとYYさんには、拉致問題の舵取りは難しい問題とは思います。したがって、今後どう対処してゆくのかは知恵が必要です。
しかし、現状について、共産党でさえ、被害者家族や国民の声に押された政府の対応を支持しているのです。
そして、わたしの批判点は、対処の難しさとその見解にあるのではなく、戦前戦中の日本の侵略や植民地支配、米日の東北アジアにおける侵略体制、あるいは日本国民のなかにある(とされる)差別意識なるものを持ち出してくることに対してです。
勿論、それらとは闘うべきです。
しかし、拉致問題と絡ませて語り取り扱うことには断乎反対です。
この問題については、ちょっとどぎついとは感じますがバビロンさんの投稿の趣旨に賛成ですので、そちらに譲ることにいたしましょう。
国民多数の意識に沿った多数派を結集し、論議と運動で打ち鍛えてその中心を革新が担い、国民が主人公の社会を実現しましょう。
わたしもその一翼を担いたいと思います。