単純に計算すれば、野党と共産党が一緒になれば、自民党系をやぶった計算になる。しかし、どうやら、「それだけでは」ないようです。
中曽根康弘氏が、毎日新聞11月4日つけで、はっきり明言しています。
それによると、朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮の「拉致」問題についての国民的憤激が政府を支援し、政府と国民が一体となって候補を勝たせたのであり、小泉内閣の政策や仕事を評価したわけではない、と。
そうして中曽根氏は、国家と国民が一体となって北朝鮮を毅然と追及すべし、とつづくわけです。
支配層は、政権浮揚策として、最大限これからの各種選挙でもこの拉致問題を利用してくるでしょう。
今回の国政補選敗北は、明白に国粋主義を勢いづける外交戦術の成果です。
ただし、拉致とキム・ジョン・イルの専制が北の人民を苦しませていると、早くから指摘している井出愚樹氏のいうとおりになってきていますね。
*井出愚樹氏はキム・ジハの翻訳者:萩原遼氏