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兵本問題は、重大局面へ

2002/10/11 党員1、50代、労働者

 文芸春秋誌上における元国会議員秘書兵本氏の告発によって、共産党指導部、とくに不破議長、あよび元宮本議長の側近グループによる重大な党規律違反疑惑が浮上した。拉致問題で活動していた兵本氏の行動を抑える為、公安との会食、就職斡旋と言う話を「でっち上げ」、一挙に除名処分を行なったと言う「事実」である。
 文芸春秋誌によれば、兵本氏と会食していたのは、所謂、「スパイ依頼」の公安警察官ではなく、「拉致問題追求」の為の警察庁警備公安課の職員であり、他に内閣官房や外務省の職員が「同席」したと言う「事実」である。
 さらに、「就職依頼」という除名理由も、それは、拉致問題を追求する政府の「プロジェクト・チーム」への参加依頼にすぎなかったということである。

 兵本氏の一連の行動は、共産党員として、幾多の逸脱が見られるが、明白な反党活動やスパイ活動とは言えず、ありえても、党員権停止処分が妥当な線である。

 もし、拉致問題妨害のために、「除名処分」を無理矢理強行したとすれば、党指導部に重大な党規律違反の疑惑が浮上する。

 如何なる地位の党員であろうと、宮本氏や不破氏も例外でなく、意見の違いを以って、一党員を相当な理由無く除名処分に追いやったとすれば、重大な規律違反と言えるだろう。

 兵本氏は、すでに名誉毀損で訴訟に訴えるとしている。
 党に、公権力が介入するのは、結社としての自由にとって好ましい事でないが、今日の事態を招いた一因に党指導部の強引な処分があったとしたら、党内民主主義にとって重大事である。

 党指導部は、事の重大性を認識し、指導の再点検を行い、国民の疑惑を払拭し、民主主義の党に相応しい対応を厳しく要求する。