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拉致事件に思う

2002/12/1 正義味方、50代、会社員

 もし、自分の家族が拉致されたとすれば、いったい誰に頼ればいいのだろうか? 残念ながら、現在では、「共産党」では、期待に応えられないことが、あまりにも明瞭になった。藁をもつかむ思いの被害者家族にとって、平沢勝栄や小池百合子が頼りとなっている。改めて問いたい。人民のサイドに立って行動するとは、どういうことか? 今、いろいろ御託を並べても、拉致被害者と共に、闘うことになっていないと、何の意味もない。そこで、共産党に2つのことを強く言いたい。
 一つは、北朝鮮・労働党に対する評価問題。共産党は、一貫して韓国を軍事独裁政権という言い続けてきた。それはそれで良いとしても、北朝鮮はどうか? 史上例を見ない超軍事独裁政権だ。決定的には自国の人民を食わせることが出来ない。韓国は食わしている。食わせられない上に、戦前の軍部どころではない、人民弾圧の強権政権だ。打倒するしかない政権と言える。これに対する評価が不明であること。不明・不問のまま、国交回復とは理解に苦しむ。労働党という呼称がなければ、共産党は決して、国交回復を推進しないような気がする。
 二つ目は、間違ったら誤ること。選挙で大敗しても責任はとらないし、いろいろ指摘されても、無謬主義から、己の誤りを認めない。
 こんなことは、一般社会では通用しない。今からでも遅くない、拉致被害者に謝罪し、共同行動を取れるよう最大限の努力をすること。無謬主義を誇示するような反論ビラを撒いているようでは、この先、「国民の意識」からますます遠ざかる。